フォーカー

今日もホテルで朝食。今朝はフォーのコーナーで平打ち麺でなく細めの麺を選んでみる。あとから聞いたら、その麺にすると正確には“フォー”ではなく“ブン”というらしい。具はエビ系をチョイス。相変わらず美味。ってか、麺に関係なく同じ味付けのはずのスープが今日はわりと飲みやすい、と言うよりよく知るフォーのあっさりした感じだった。さては昨日の調理人め、味付けに失敗したな。“昨日のシェフを呼べ!”などとわけのわかんないことは言いませんでしたけど。
でもって、昨日かなり歩き倒したんで今日は少しゆっくりしようと。毎日あれじゃ夏休みなのに全然体休んだことにならないし。というわけで、実はこのホテル小さいながらもプールがあるので、午前中くらいはそこでバタフライ25m20本こなして記録を目指そうプールサイドでのんびり本でも読もうと文庫本片手にいざプールへ。ところが、手続きをすませ(受付のおねーちゃんに“入ってもいい?”ってジェスチャーしただけだけど)、プールに足を踏み出したまさにその瞬間に雨。スコールってなんか“午後”って勝手なイメージがあったんですけど、午前中からも降るのね。昨日のスコールほどではないもののちょっと外へ出てられる程度でもないためパラソルの下へ避難。ってか、部屋に帰ればいいじゃんって話もあるんですけど、受付しちゃった手前なんか気まずくって。ま、空には青空の場所も見えてるしじきに止むでしょ、と思ってると案の定10分くらいで小止みに。本がぬれない程度の状況になったところで改めてプールサイドのデッキチェアーへ。本を開いて“う〜ん、贅沢な休日だ”くらいに思っていると、1章も読み終わらないうちにまたも雨。しかも今回は昨日のスコール並みの大雨だし。雷の音も聞こえるし。私のようなブサイク軍が優雅に過ごすなんてのは神が許さないのでしょうか。この辺だとキリストの神なのか仏教なのかはたまたヒンズーなのかわかりませんけど*1。今回はパラソルの下にいても吹き込んできるくらいの豪雨だったんで、ホテルの従業員に最も濡れないでいける近道を案内されながら、そそくさと部屋に退散したのでした(写真は部屋に帰って本降りを過ぎてから撮った街の様子なんで、ほとんど雨は写ってないですね。降ってるんですけどね。青空も見えてるんで説得力ありませんけど…)。

結局、午前中はそのまま雨。予定ではちょっと歩いたところにあるやはりベトナム料理の店に行くつもりだったんだけど、1時も近くになったところで断念。近場にあるフォーカーという店に行く。ここはガイドブックとかでも載ってる本はあまり無いんだけど、事前に調べていて白身魚のフォーが食べられると言うことでやはり興味があった店(ってか、店名の“フォーカー”がそのまま魚のフォーって意味なのね)。元々ハノイの方の料理なんですけど、こっちで白身の魚と言うと雷魚でして、雷魚なんて釣りキチ三平の中でしか知らないんですけど、淡白な感じで美味しかったです。ただ、店があんまりうまく行ってないのかわかりませんが、なんか店名以外は店前のポスターからメニューからほっとんどペッパーステーキの店みたいになってて、最初“ホントにここでいいの?”と思っちゃいましたけどね。店の雰囲気も喫茶店風な綺麗な感じでいいと思うんですけど。ちょっと紆余曲折がはじまってる感じでした。

*1:街中にはそれぞれの教会、寺院があった

アオザイ娘

食べ終わった頃にはようやくスコールがあがったって感じになったので、結局今日の午後も待ち歩き。店を出ると片側3車線の交差点を斜めに横断するアオザイ美女を発見。現地の人には珍しく傘をさしていますね。ん?違うか。やたら大きな傘だし。コレ客用かな。ということはマッサージの客引きか何かの人かも。

なんかそんな感じで人を見てるのも結構楽しくて。この写真の傘をかぶった物売りのおばさんから果物を買うアオザイの女性ってのも“らしい”風景でいい感じです。

あと、昨日ライトアップされていた人民委員会庁舎の前で、どこか台湾あたりのアイドルって感じの娘の写真撮影もやってました(写真撮る直前にレフ板持った人がはけちゃったんで、フツーに自転車乗ってる人の写真みたくなっちゃいましたけど)。なんでしょう。台湾版『Bomb!』のカラー4ページくらいの特集で“ベトナムでの生活にもすっかり馴染んできた私、今日もチャリで稲刈ってきちゃいました”みたいなキャプション付けてってな感じでしょうか。何で自転車の後ろに稲積んでるんかがよくわからないんで。

そーいえばBombつながりで(つながってないって!)、どこのパンフレットにも乗ってるバクダンアイスって店があるんですけどね。なんか物騒な名前ですが、いや実は“バクダン”って名前に店やホテルが結構あるんで、日本の爆弾とは違った別の意味があるんじゃないかとは思うんですけど。ココの店、前を通ってみると『恋するベトナム』で西田尚美余貴美子と出会った喫茶店だった(たぶん)。ってな事で思わず写真撮ってしまった。ココまで来てロケ地めぐりするか、俺!

んで、休憩で入ったのはココではなくて、国営百貨店の4階にある、ベトナムのスタバって感じのフツーのチェーン店だったんですけどね。いや、この街は、喧騒を見下ろせるようなロケーションの店で、行きかうバイクを眺めながら過ごすのが絶対面白いと思ったんで。やっぱ正解。1時間くらい眺めていたんですが、もう3人乗り4人乗りは当たり前。そいつらを大外から巻き込みながら曲がってくバスとかね。あと、以前タイ映画の『マッハ!!!!!!!!』を観た時に“街中を巨大なガラスをもって歩いている人をすり抜けるアクション”みたいなシーンがあって“そんな奴おらへんやろ〜”という俺オリジナルの突っ込みを入れてみたりしてたんですけど、ホントに巨大なガラスをしかもバイクで運んでる奴とかいて、かなりエキサイティングでした。ちなみに、持って行ったガイドブックに“夜のロータリーで道路が見えないくらい走り回っているバイク”と言うかなり熱い写真があったんですけど、それもこの店の窓からだった。そうか、この店の醍醐味は夜だったのか。と少し残念に思いながらも徐々にバイクが増えてきたあたりで店をあとにしたのでした。

シェムリアップ

というわけで、実はホーチミンで過ごすのは今日が最後でして、夕方の飛行機で隣のカンボジアシェムリアップへと向かいます。どっちかと言うと、こっちでの遺跡観光が今回のメインなんですけどね。ま、陸路でもいけるところですし、飛行機に乗ってる時間は1時間も無いんですが、ただ、飛行機が雲の中を飛んでる最中ずーっと稲光が見えていて“大丈夫なんか?”という雰囲気。こっちも同様に雨季ですから、雨でしばらく着陸できずに立ち往生みたいなことも覚悟したんですが、何のことは無い、あっさり着陸して、降りたら32度もありやんの。ベトナムより暑いよ。空港はさすがに遺跡の観光地化が進んだ近年になって出来たような感じなんで、かなり綺麗な空港でした(写真、2枚とも歩きながらなんでかなりブレちゃった。すまん)。
 
で、既に夜8時頃なんで今回もホテルへ直行。部屋に入ってみるとはやりこちらもセーフティーボックスの説明書きとかはすべて英語。欧べ…ってもういいって?。ってか、英語なんですけどその箇条書きの前に書かれた順番の数字が1,2,4,4,7,8,7,8って、まず英語の前に数字覚えろよ!数字って世界共通のものじゃないんだっけ?あ、ただこのホテルは結構日本人観光客も意識しているらしく、ベッドサイドの説明書きとホテル名は日本語でルビ振られてました。

“ホデル”惜しい!ひょっとしたらこっちの発音ではその方が近いのかも知れないんですけどね。

王様のレストラン

夜も遅く、外出するのは結構物騒な時間。でも夜食べたのは機内食のパンだけ*1。という事で、ホテルのレストランに。ところが閉店時間が近いからなのか、はたまたこの辺では遺跡観光帰りにどこかで食べてくるのが当たり前なのか、店内には誰もいない。というわけで、レストランの従業員さんがほぼマンツーマンで私をみている感じ。とは言っても、この人も日本語がしゃべれるわけでは無いので、ずーっと沈黙なんですけどね。
んで、メニュー見てもカンボジア料理ってなにがあるかわからない上にここだけは現地語でしかかかれてないし*2、とりあえず英語でも書かれているインターナショナルなメニューの中からおそらくナシゴレンだろうというものを頼んでみる。一応、それは正解だったんですけど、ただコレ実はシェフの苦手でたのんじゃいけない料理だったのか、はたまた今日は既に店閉める準備してたところに来ちゃった招かざる客だったのか、定かじゃありませんが、なんか注文して30分位しても出てこない。そのうちなんか従業員がざわざわし出しちゃって、あわてて来たさっきの従業員がなんか急にカタコトの英語のトークでつなぎに入りだした。その光景はまるで『王様のレストラン』で千石さんが受けた無理な注文を作るまでのつなぎで、梶原さんが手品やろうとしたときみたいな感じで結構ほのぼのしてました。こっちも英語しゃべれるわけではないんで、トークの内容は浅草を1歩も出たこと無い人を捕まえちゃったウィッキーさんみたいな感じで全く噛みあってませんでしたけどね。
そうこうして出てきたナシゴレンは、やっぱこっちの長い米なので美味かったです。天井を見上げると、こっちではホテルでも当たり前のヤモリも2〜3匹歩いていて、うぉ〜東南アジアに来てるぞ〜という感じ*3。そんな軽い気持ちで食べたナシゴレンが、実はあとで大変な事件を巻き起こすことになるんですけど、それはまた別のお話*4


俺内ランキング(2006.9.4現在)

  1. ホーチミン(旅)
  2. VCTV1(ベトナムのケーブルテレビ?)でインタビュアーをやってた女性(芸能人)*5
  3. アオザイ(ファッション)*6
  4. フォーカー:フォーカー(食品)
  5. 国営百貨店4階ハイランドコーヒーからの街の眺め(景観)
  6. シェムリアップ(旅)
  7. ナシゴレン王様のレストラン?(食品)
  8. プリン:キムダイン(食品)*7
  9. バインミー?:ベトナム航空・機内食(食品)*8
  10. ロータリーを走るバイク(文化)

次点:ファンタ カリフォルニアカム(飲料)

*1:ただ、ベトナム航空のパン、結構私好みなんですけどね。いや、ベトナムってフランス統治下にあった関係もあってか、パン美味いんですよ

*2:ベトナムは調べてたけど、カンボジアの料理は全くノーマークだった

*3:ホーチミンでは街中だからか意外とヤモリは少なかった

*4:嘘ですよ!ネタなんで。ナシゴレンは何もありませんでした

*5:スコール中に観てたテレビに出てたんですけど、異状に好みの顔だった。丸顔で。一応帰ってきて調べてるんですけど、名前すらもわかんないなぁ…

*6:ちなみに、なんとベトナム航空のCAの制服もアオザイでした

*7:ベトナムのデザートと言えばフォーのほかにはこのかなり濃厚なプリンも有名なんです。かなり町外れのかなり妖しい店でしたが、かなり美味しかったです

*8:フランスパンではなかったので、バインミーとは違うのかもしれないけど。ま、サンドイッチですね