湊かなえ『境遇』

はい、ちょっと前にも書いた気もしますが、基本的に湊かなえの本は全部買って読んでる人なんで。ただ、前作『花の鎖』から少し方向転換しているのは本人も言っているのですが、やはり『告白』以降の“登場人物全員悪いやつ”路線で、最後に思い入れた“悪いやつ”がちゃんと不幸になってくれる(?)のが好きなんで、今回の話も少し物足りない気も、ね。ドラマ前提で書かれているので、そこの締切りからやっつけになっているのか、それともドラマに出来る程度にゆるく作られているのかとか勘ぐってしまいますが。
少なくともミステリーとしては、最初っから犯人は予想がついてそのとおりになるので、謎解き的な見方をしちゃうと拍子抜けかな、と。ただ、それをにおわす描写も前半からはさまれているので、そこはわかった上で、人間ドラマを楽しむ見方をするものなのかな、ということでしょうか。まぁ、良くも悪くも2時間ドラマの原作ですね。そんな感じ。


俺内ランキング(2011.10.27現在)

  1. 道頓堀セット:大阪新世界元祖串かつ だるま(食品)
  2. モテキ』(映画)
  3. 日本ハム 東海大菅野智之をドラフト1位指名(プロ野球*1
  4. 大阪(旅)
  5. エッグタルト:アンドリューのエッグタルト(食品)
  6. 『夜明けのBEAT』:フジファブリック(音楽)
  7. ボディケア:リフレッシュ ボディガーデン(癒し)
  8. 『境遇』:湊かなえ(書籍)
  9. YouTube神聖かまってちゃんとか見るから〜』:『モテキ』より、幸世に嫌われまいとするるみ子(麻生久美子)のセリフ(名言)
  10. 『カルアミルク』:岡村靖幸(音楽)

次点:『Baby cruising Love』:Perfume(音楽)

*1:いや、すばらしい出来事です。誰かがやらないと巨人のやりたい放題だったからね。“空気読め”って巨人ファンもいたみたいだけど、あのドラフト会場の歓声が世間の空気だよ。