矢野龍王『時限絶命マンション』

個人的に『クロノス』や『ライアーゲーム』などに結構ハマって観ていたりするせいか、実際に人が参加するゲーム的なストーリー…、要は『クリムゾンの迷宮』とか『バトルロワイヤル』的なもんが読みたいなぁ、と思い、でもリアルなんちゃらとか書いてる人の本読むほど落ちぶれたくないなぁ、との思いもあり、間をとって前評判がいまいちなのも知っていたのですが購入。ま、ブックオフで100円だったからってのもあるんですけど…(この作者の、デビュー作の方もあったんですが、以前にも書いたのですが、ドラマ版を観ているためこっちを選択)。
9戸で入居があるマンションがある日管理人を名乗る者に支配され、住人は指定時間になると持っている部屋の者が殺される悪魔の人形をたらいまわしにするゲームへの参加を余儀なくされる、というストーリー。突然部屋にまかれた催眠ガスによって眠らされ、気づくとはずそうとすると爆発する首輪を付けさせられている…って、ん?これって、かなり堂々としたパクリだよね。バトロワじゃん。ま、導入部分であって、ストーリーの根幹の部分じゃないということなのかもしれないでしょうけど*1、こーいうのいきなりやられちゃうとなんか類似性を探しながら読んじゃったりするんだよねぇ。あと、結構本気でゲームに参加してる人がある程度いないと、なんか被害者だらけの殺戮大会って感じで悲壮感ばっかり漂っちゃって、だから前半はちょい辛かったかな。後半、本気な人ばかりになってからはなんとかゲームとして楽しめた感じでしたけどね。マンションって舞台と部屋別対抗(人数によって有利不利がある)ってのはわりと好きでしたので。
で、あとはラストのトリックね。ま、ゲーム自体の終焉とは別にゲーム自体の裏のトリックを暴く的な部分があるのですが、このトリックって…。あまりにもバカバカしすぎる上にルパン全集とかでも見たことあるような古典なんですけど。あ、本当に最後の最後の件だけは、ほかに無いかも。新しいことをやろうとしてるという姿勢がはっきりな終わり方ですね。それがどうなの?と言われると、…なんですけどね*2。ちなみに、この作者の本って、この次に出したヤツは評判いいみたいなんだよね。手を出すかどうか、考え中ということで。。。


俺内ランキング(2007.5.1現在)

  1. 鶏肉チャーハン:チャイナ飯店(食品)
  2. ダイエットウォーター Let'sのCMの北川景子(芸能人)
  3. 『クロノス』:CX(テレビ)*3
  4. 牛乳でおいしくホットなココアのCMの藤井美菜(芸能人)
  5. カゼッタ岡(宇宙人?)
  6. 105円餃子:ミニストップ(食品)*4
  7. 『時限絶命マンション』:矢野龍王(書籍)
  8. ビズタイムカフェ ブラックのCMの川村ゆきえ(芸能人)
  9. クラシックドーナツ レモンティ:アンドナンド(食品)
  10. ライアーゲーム』:CX(テレビ)

次点:『チャイナ・ガール』:英雄(懐かし音楽)

*1:むしろどういう系の話かをわかりやすくするためにこのアイデア使ってるっていうのかもしれないけど、この作者の本読んでる時点でどういう系の話かはわかるだろ

*2:なんか、ヒロイン凌辱モノのエロ特撮みたいな終わり方だな

*3:“密告中”も良い。隠れっぱなしを防げる指令がいくつかあればかなり面白いかも。人がいる時間帯でもできるゲームって事は撮影時間の関係も含めて幅が広がるしね

*4:餃子も105円で8個食えりゃ費用対効果は取れてるんで良いです