『拳精』

ちょい前にニュースサイトとかでジャッキー・チェン絡みの記事を見た際に、流れでジャッキー・チェンの関連を調べだしたりしちゃって*1。そしたら、ジャッキー・チェンって子供の頃に最初のブームが来た感じだったんで、その頃、いわゆる初期の香港中心で出てた頃の映画は大抵観ているつもりだったんですが、アレ?ひょっとして『拳精』は観て無いかも、って気に。しかもこの映画、主題歌の『チャイナ・ガール』はそれこそ当時の俺内No.1ダンスチューンってな感じで*2かなり覚えてるので観た気になっていたのですが、ファンサイトとかであらすじを読んでも全く覚えてない。
ってか『拳精』ってタイトルから、なんか拳法の精神を伝えるようなシリアスな映画を想像してたんだけど(冷静に考えると、それであの主題歌は無いよなって気もするんですけど…)、全然違った。少林寺から盗まれた必殺拳の秘伝の書とそれを使い拳法家たちが次々と殺されている事件。その必殺拳に唯一勝てる五獣拳をジャッキー演じるイーロンが5人の精霊たちから習って立ち向かうって話なんだけど、この辺で“ん?”と。拳精の“精”は精霊のことなのかい。全然、想像と違うじゃん。と言うことで勢いでレンタルしてきてしまった。
と言うわけで、いざ視聴。上記のようなストーリーなんですけど、イーロンと精霊が出会うきっかけがなんと少林寺に不意に落ちてくる隕石(UFO?)。とは言っても、映像的には花火持って走ってる感じの隕石なんですけど。この隕石落下により少林寺に姿を現した龍、蛇、虎、鶴、豹の5人の精霊。って、でも別にこの隕石に乗ってきたわけでは無いんですよね。精霊は、無くなったとされていた五獣拳の秘伝の書の中にいたわけで、で、その秘伝の書は少林寺の書棚の裏の壁に挟まってたものですから。ってことは隕石落ちてきたのって何の意味も無いんじゃ…、と思わずツッコミたくなるところなのですが、それを忘れさせてしまうくらいインパクトなのが、この精霊たちのルックス。白塗りの神に白の全身タイツ風(タイツほどぴっちりしていない、モサっとした感じ)。そして、オレンジの髪の毛という妖しさ満点の奴らが5人*3。その妖しい奴らが、闘ってんだかおちょくってんだかわからないような動き(ちなみに全くしゃべれない)でイーロンに五獣拳を教えていくシーンの画面はとてもクンフー映画では無いですね。カルトなB級映画を観ているような雰囲気でした。
そしてまぁいろいろあって(ま、映画的にもいろいろストーリーはあるんですが、そのほかにも結構カットされてる部分があるんじゃないか?って感じの急なストーリー展開や、音楽がブチっと切れる不自然な編集をかなり挟みつつ…)最後の敵といざ五獣拳で対決。ピンチになったときに服から落ちた秘伝書から拳精たち登場。最後は精霊が相手の足をつかんだり、行く手を阻んだりして手助けしながら1人+5精で1人を倒すっていう、それってかなり卑怯なんじゃない?って展開で敵を倒し、最後はジャッキーのコメディーらしくオチもついて終了〜、、、って、あれ?DVD終わっちゃったし。『チャイナ・ガール』流れないの?アレが久々に聴きたくてレンタルしてきたってのも半分くらいあるんですけど…。で、後から調べるとどうやらDVD版には『チャイナ・ガール』は収録されていないとのこと*4。う〜ん残念。ただ、同じに思う人も多いらしく、某米系大手映像配信サイトで『チャイナ・ガール』が流れる日本版エンディングだけアップされていたし、“拳精 チャイナガール”で検索したらフルコーラスで聞けるサイトとかも見つかったので、それも含めて満足と言うことで。

*1:Wikipedia見始めちゃうと止まらなくなっちゃう病だね、ある意味

*2:とは言っても小学生ですから。林間学校のバスの中などで歌い・踊るって程度ですけど…

*3:ちなみに、この精霊たちの登場シーンでは5人と言っているのに、なぜか画面には4人しか出てこない。それぞれが拳の構えを見せていくシーンでも、豹の精だけは音はすれどもなぜか画面のフレームの外でポーズしてるし。以降のシーンでは5人揃うこともあるので、衣装が4人分しかなかったとかでは無い様なのですが、ちょい謎です

*4:ってか、元々日本公開版と日本のテレビ放送版のみでの主題歌だったらしい