中谷美紀『インド旅行記〈3〉東・西インド編』

もうここまで読んだら最後までつきあわないかんでしょ。3冊目は旅行の日程も短い関係で結構薄いし。前2冊の北・南インドに続き、中谷美紀東インドに2週間、1週空けて西インドに2週間旅をした際の旅行記。昨年の年末から今年の頭にかけてという冬の時期であるため、ま、インドの冬がどんだけ夏と気候差があるか知らんけど、またヒマラヤ近くの場所を訪れたりと言うこともあるのか、前2冊と比べてかなり寒い感じ。内容がじゃなくてね。気候が。読んでても寒々しい感じがする。
ただ、旅の展開は“飛行機乗り遅れ”を初っ端からやらかしてくれるなど、お約束の出し惜しみはしてません。さらに、これまでなんちゃってベジタリアンになってみたりちょっと妥協してシーフードだけ食べてみたりしてたものの、今回はもう関係なし。いきなり冒頭から魚食ってるし。しかもインド行った当初はかなり神経質に除菌したものだけを口にしていたものの、ガンジス川で泳いでた魚食べてるしね。体がかなりインド体質になってきてるのでしょうか…と思いきや、相変わらずホテルのシャワーで温水が出ない事で落ち込んだりしてるんだけどね。
ちなみにベジタリアンの方は、もう後半では“魚を食べないと吹き出物がでる”とかであっさり“魚は解禁”にしてしまったようで、“私は生きている魚の命をおしいただいて自分を生かしていこうと思う。ああ、魚ってやっぱり旨い!”などと、この人はどこに向かって叫んでいるんだろう?状態。やはり、この人の根底には“ダメ人間気質”が潜んでいる気がして、その辺は非常に好感が持てる。相変わらず旅の最後には“早く帰りたい”だし、そうしてインド全域を回ったあとで、普通のインド旅行記だと“人生観が変わった”と来るか、“圧倒されてやられてしまった”と来る感じなんだろうけど、ココまで引っ張っといて“好きでも嫌いでもどちらでもない”的な物言いだし(本3冊も出しといて!?)。なんか、このテキトーさはいいです。普通のインド旅行記を期待してみた人の大半は、コレ系ダメでしょうけど。。。
ま、とりあえず、妖しいインドを妖しく紹介するのではなく、普通の(ちょいリッチな…かな?)観光客の目で見て伝えてもらえたこのシリーズはある意味新鮮でした。日本人だとわかると“大澄堅也に会いたいと伝えてください”と言ってくるインド人はちょい妖しかったけどね。


俺内ランキング(2006.12.20現在)

  1. インド旅行記〈3〉東・西インド編』:中谷美紀(書籍)
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  10. チョコボと魔法の絵本のCMの菊池亜希子(芸能人)

次点:『内村さま〜ず』(WEB)

*1:以外にもリトルスプーン入るの初めてだったり。いいかも。よっぽど質より量でカレーの海で溺れたいって時じゃなければ、ココイチが無くても生きていける気がしてきた

*2:不意に大阪日帰り出張があって買ってきたんだけど、ただ蓬莱の豚まんって“551”って書いてあるイメージだったんですが箱に書いてないんだよね。ニセモノ?