中谷美紀『インド旅行記〈2〉南インド編』
先月読んだ中谷美紀のインド旅行記の第2弾。前回の旅の最後で“はやく日本に帰りたい”などと言っていたにもかかわらず、帰国後ちょっとだけ仕事して、今度は南インド方面を旅行していたようで。ただ、前回1ヶ月以上の旅を経験しているだけあって、必要以上の警戒心や奇行はなく、それでいて相変わらずガイドをチャーターしてよいホテルに泊まってヨガを習ってという感じなんで、はたして中谷美紀ファン以外で2巻までついて来ている人がいるんだろうかという感じなんですけど（あ、俺がいた…）。相変わらず“バックパッカーモノ”として手に取っちゃってる人はいるんでしょうけど、今回もあくまで土曜の午前中にやってそうな無難な情報番組の海外コーナーの延長ですから。ま、ホテルとかレストランとか、実名挙げて“口に合わない”とか“サービスが悪い”とか書いてるんで、『地球の歩き方』系の本のクチコミ情報的な使い方はできるのかもね。
ただ、インド慣れはしてきているものの、相変わらず“観光ガイドの押し売り”に乗せられてたり、必要も無いのに水でうすめられたエッセンシャルオイル売りつけられたり。ちなみに、前回医療費を負担してあげたマッサージ師の“母の手術”という話はいまだに信じてるらしい（嘘だと思うんだけどなぁ）。で、今回の旅の一番の盛り上がりは最終日。相変わらず“早く日本に帰りたい”気分になっていて、さらに帰国後すぐに仕事が待っているという状況で大雨による大洪水。空港までの列車がキャンセル、さらに飛行機も飛ばず。あらゆる航空会社、現地代理店を駆使して日本への便を確保するために右往左往という状況。シチュエーションも慌てる理由も全く違うけど、海外で出入国トラブルに慌てまくる芸能人という状況は、かつてのとんねるずのANNの名フリートーク『嗚呼！香港』を彷彿とさせる感じでした*1。
そういえば、前回の旅行ではじめた“なんちゃってベジタリアン”はまだ続いており、さらに旅行中にヤギの生首を見て以降その傾向はいっそう強くなるものの、なにかと“いつまで続くかわからない”と予防線をはりながら野菜を食べ続けた上で、最終的には誘惑に負け“シーフードはOK”な微妙なベジタリアンになってたり。やはりこの人はだめにんげん気質を隠し持っている気がする今日この頃。。。
