『放送禁止5』

フジテレビで不意に放送されるドキュメンタリー風ドラマ*1。ま、今回は不意にというよりは、夏に発売された1〜3のDVD-BOXの宣伝要素が強いかと思いますが…。
今回は“しじんの村”という自殺志願者を助ける目的の共同生活施設を取材したドキュメンタリーテープという体裁。元教師の“しじん”が生徒の自殺を機に設立したこの村で、しかし自殺は起きてしまう…のだが実は、という話。このシリーズは冒頭の“この番組は細部にまで目を凝らしてご覧いただきたい”“あなたには隠された真実が見えるだろうか?”という言葉からもわかるようにドキュメントの体で進むストーリー本線ではないところの画面の端とかに真実が隠されているという、『心はロンリー、気持ちは…』の逆パターンというかミステリー版というか(←全然わかりにくいです)、ま、そんな何度も見返してみて“こんなところに!?”ってのが魅力でして。で、相変わらずドキュメントだと思ってみた人からの苦情なんかが来るようで*2、一応最近は、謎解きの大ヒント映像が最後に流れるのですが、解説も無く真実が“はっきりと”は語られないために幾つもの解釈が出来てしまう話もあったりして。
今回はまずタイトルの“しじんの村”からして“なぜ平仮名だ?”というのが妖しかったわけで
*3、あと最初の自殺を止めるシーンでしじんが手に不自然に持ったビデオカメラが気になったので、概ねこの村の“真実”としじんの癖は予想がついたのでかなり満足して観れたのですが、観終わってネットのファンの掲示板とかみたら自分が足元にも及ばないようなホントに凄い人ばかり。村人の名前が“フク”と“シュウ”であることからストーリーのバックストーリーに復讐があるって時点で既に気づいてないことだったのに*4、その背景からはてはこの2人が監視のために実は画面のあちこちに映りこんでいたというのをあちこちで見つけていて。ガラスに反射して映りこんでるという情報を知ったときは、思わず録画したのを見返してしまった。
今回はこうした伏線もしっかり張ってあった上にちゃんと消化しているし個人的には満足ですかね。どうしてもエンディングの映像での“答え出しすぎなんじゃないの?”感はあるんだけどね。ちなみに、ストーリーはそれこそかなり怖さを演出した作りになってるんだけど、以前に『2』での“パパをお兄ちゃんがジャストミート”というストレートすぎる絵を子供が書いているシーンといったようなゆるーい仕掛けもなぜか毎回入れてありまして。今回もしじんの書いた詩の中に見つけた『ね、ね、ね、ね』。これは、そのまま『死ね』でしょうか。小学3年生付録のなぞなぞブックか!?


俺内ランキング(2006.10.14現在)

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*1:一説には『大奥』シリーズの放送とリンクしているとの説もあるけど…。たしかに、なんか『大奥』の映画関連のニュースが出てたな、今日

*2:『週刊フジテレビ批評』で取り上げられていたという噂も…

*3:実際、2つくらいの解釈が出ていますね

*4:ちなみに、もう一人“ハニコ”の名前まで繋げた解釈はちょっと無理繰りすぎて、あってるのかもしれないけどあまり好きじゃない

*5:言うたびにゲストの選手が半感心半凄さから来るあきれで笑ってたのが印象的