『ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密』

ケータイ刑事シリーズの映画版がレンタルになっていたので借りてみた。基本的にこのシリーズ、BSiは観れる環境にないので地上波のTBSで放送されたのでしか知らないんですけど。さらに最初にたまたま観たのがシリーズ2作目の銭形舞で、オープニングで無表情に踊る堀北真希がなんか良いなぁと思いそのまま見ていたのですが、その後の銭形泪銭形零は1〜2回観た事があるかも…程度なんですけどね。
設定としては警視総監を祖父にもつ少女が警視として携帯ストラップを武器に犯人を逮捕するという、要は『スケバン刑事』だとか『セーラー服反逆同盟』だとか『少女コマンドーIZUMI』とかのありえない設定の話から殺伐とした雰囲気を引いて、(金剛地が出ていることからもわかる)バカバカしさを足したようなドラマ。で、主演はこれから人気が出るであろうアイドルということなので、売れた後には過去の汚点になることが大いに考えられる内容。ってことですでにこの映画で宮崎あおいが逃げてましたね(誘拐されたという設定で本人は出てこない)。NANAの件で話題になったけど、既にこの映画の頃から“朝ドラ主演女優”路線で過去の汚点を整理し出してたのね(公式のプロフィールからは消えてないけど。ただあのプロフィール、既に亡きモノになってる過去作品結構あるよね)。
んでもって、ドラマの映画化となると“さらにパワーアップした内容で”的な事になるのですが、ケータイ刑事に関しては“ドラマのクオリティそのまま”という感じで、決めゼリフとかのお約束をすべて踏襲していく形。それを3作分やるわけだからこの映画で初めて観た人(いるんか?そんな人)は“ドラマの再編集版?”って思うかも。でも、ドラマを観ていた人にとっては、ユルさがそのまま継続していてまさに望みどおりの展開なので十分“期待通り”でしたと言うことなんでしょうけどね。というわけで、個人的にはこの映画のクライマックスは堀北真希の商店街での集団ダンスシーンでしたね。予告や公開前のメイキング報道とかでも結構流れてたシーンでしたけど、ベリーダンス、サンバ、そしてアイリッシュダンスが一番よかったかな。今回のダンスはちゃんと表情があったしね。
そういえば、DVDで本編の前に各シリーズのDVDの宣伝が入ってたんだけど、その一番最初に出てきた『銭形雷』っての、なーんか主演の娘もこれまでの4人に対していまいち華に欠ける感じだし(嫌いじゃないけど)、国広富之もニセモノっぽい風貌だし、てっきりパロディ風に作ったネタかと思ってたんだけどこれもホントにやってんのね。しかも、次の映画をこのシリーズでやるのだとか。それはちょっとやりすぎでは…。