中谷美紀『インド旅行記〈1〉北インド編』

さて、朝早く7時半くらいには成田に着いたのですが、そういえば今回の旅友本を書くのを忘れていました。忘れていましたっていうか、結局旅行中に読み終わらなかったんで、日本に帰ってきてから残り読んでるんですけど。なにせ、今回は何もしないでぼーっとしてる時間がなく、本読める時間はガイドブックで美味しい店を探してるか次行く遺跡の勉強したりしてたんで(一応、途中途中で読んでたんですけどね。ただランキングに入れると“お前はどこ旅行してたんだ”って感じになっちゃいそうなんで自粛してました)。ま、そんなあわただしい旅行だったんですが、その途中に忙しない本を読んだところで頭も体も疲れちゃうんで、ゆっくり時間が流れていそうな本と言うことで選んでみた感じで。なんで、中谷美紀には思い入れとか特に無いんですけどね。なんか『ケイゾク』の人で、あと昔KEY WEST CLUBだったくらいの認識でしょうか(←かなり偏ってます)。
昨年8月に中谷美紀が1ヶ月以上をかけて北インドを訪れた際の旅行記なんですけど(ちなみに、この後さらに3回訪れており、2巻3巻と続けて発売されるらしい)。インドを1人旅とはいっても、バックパックひとつで放浪をしているといったわけではなく、かといって日本から旗持ったガイドが連れて行くようなパックツアーでもなく、とりあえず往復と大体の行程は決めておいて、インドでの行動は現地の代理店と成り行きで決めるみたいな感じ。ちなみに、この本のレビューをやってるサイトとか見ると、なんかインドってだけで『深夜特急』とかのバックパッカーものとかと比較して“期待はずれだった”とか書いてる人多いんだけどそれはお門違いでしょ。芸能人の旅なんだからね、比較の対象は日曜の昼とかにやってる“お前、スタッフがタイアップで海外旅行したいからやってんじゃないの?”って感じのゆるい旅行番組ね。ちなみに私、あれ系の番組も嫌いじゃないです。そーいうところ好きな人をターゲットにしてるのか、本人もそーいうターゲット層の一人なのか、3食食べたものと泊まったホテルについては実名で細かく書いてあるので、インド旅行する人がガイドブックのクチコミ情報的にも使えるかも(ホテル名調べてみたらOLあたりが“エステ付きツアー”とかで行くようなリゾートホテルが多いね。その時点でバックパッカーモノとは全く別物)。
で、行き先がインドなのは彼女がヨガをやっているためで、この旅行の中でもホテル内にヨガのプログラムのあるところに長く泊まっているのですが、インドの不衛生さに最初はかなり敏感になっていて、果物なんかはティッシュで水滴をとった上でさらに除菌ウェットティッシュで拭いた上で食べたり、さらに滅菌のために食後にわさびをなめたりもしてたんですけど、後半旅が進むにつれその辺はどーでもよくなってきたみたい。この辺は本人も効果について半信半疑でやってたんですけど、日本にいるうちに読んでいたのでやってみようかと思ってたのだが、わさび持っていくの忘れてしまった。ついでに余談なんですが、彼女は旅行中、“自分の意見をはっきり言えるから”という事で韓国人だとして答えようとするんですが、なにぶんに厄介な奴だと思われようという意図もあるんじゃないかと。私のほうの今回の旅行中でも、ホテルのロビーの4人がけのソファーに座ってたら、韓国人の団体ツアーがかつての農協ツアーのようにわーっと入ってきたかと思いきやほかの席も空いてるにもかかわらず私のソファーにも当たり前に様に座ってきた上に“3対1だからお前どけよ”的な顔をしてみたし、空港の荷物受取りのターンテーブルでも荷物が出てくる穴を20人近くで円陣のように囲み、すべての荷物を出てくるなりつかんでは戻すみたいなのを繰り返しててかなり厄介な奴らでした。最近、東南アジアどこでも韓国人旅行客増えてるみたいなんだけどね。
すみません、自分のことが言いたかっただけです。本の話に戻ると、この本読んで思ったのは中谷美紀って結構中2病的な感性だったりダメ人間的考え方だったりができる人なんじゃないかということ。ぼったくりの物売りとかに会った後は、相手がいなくなってから悪態ついてみたり。僧侶に教えを乞うたあとにも“来世が怖くて善い行いをするなんてやってらんない”と言ってるし。そんな中、客引きに対しての“今日は結構なんで次の人生で逢いましょう”ってのは信心深い国で使ってみたい気もした名言でした。ただひとつ、レーで“明日母親の手術なのに医療費が払えない”と言ってるマッサージ師に4000ルピーあげちゃったんだよねぇ。あれは明らかに・・・だよねぇ。