アンコール・ワット

またシェムリアップの市街地へ続く道まで戻り、カンボジア料理のレストランで昼食。コレが店の看板。惜しい!“レフトラン”だった(なんかファウルボールを追う英智あたりを想起させる誤記だな)。

てな感じで、戻ってきましたアンコール・ワット(何気に、タ・プロームに行く途中、アンコール・トムからレフトランへの道中も前を通っていたり…)。朝もかなりの人手だったのですが、朝観光客が車やバイタクを待たせていたあたりに出店みたいなのも出てたり。さらに外堀にかかる陸橋を西塔門に向けて歩いていくと、修復作業の重機なんかも入ってたり。これ、多分朝は無かったの思うんだけど…。どっから入れたんでしょ。これ考えると夜も眠れなくなっちゃいます(←古いよ)。

先ほどは真ん中の塔門から入ったんですけど、実はココ左右にも塔門があり、さらにその外にも像の門がある感じで用途の違う5箇所の門があるんですね。で、今回は朝とは変えて右側の塔門から入ってみたら仏像がありました。

門をくぐり、改めて参道に戻り正面から3つの塔を眺める。美しい。

で、普通はこのまま正面から入るのですが、ちょっとひねくれて第一回廊を南側から入る。回廊の壁に彫られたレリーフを見るならこの順番が良いということなんですが、期せずして斜めから見たことでお化け煙突状態だった5つの塔がすべて見えました。

回廊に入ると思いっきり長い壁面にストーリーを追ったレリーフが刻まれている。現地ガイドの説明を聞きながら当時の歴史を追ってくとそれはそれで楽しいんだが、つい写真は別の方向を撮ってみたり。首無しの仏像が入り口のそびえる暗闇の廊下。

怖いって。てな事で、回廊を回りながら中に中に、上に上に登っていく感じなんですけど、アンコールワット見物の真骨頂はなんといっても、中心にある5本の塔、そして第3回廊のある高さまで登れると言うこと。ここから眺める景色もかなりのものだと思うのですが、問題はその階段。

写真の右下にちっちゃく登ってる人が見えるのですが、とにかく手を使わなきゃ登れないくらいの斜度。斜面駆け登り競技のチャレンジボーイ・三浦康一ですら一気に登るのは難しいんではないかと言う(byびっくり日本新記録)そんな階段なんです。ちなみに、登りきったところからその階段を見下ろすとこんな感じ。

ほぼ壁だし、こう見ちゃうと。よく登ったなこんなとこ(←実はこんな状態なんで降りる方が大変なんですけどね。なにもつかまらずに降りられる人はほぼ地元の人くらいで、ほとんどの人が1箇所しか無い手すりつきの階段に集中しちゃうので、下りは10分待ちくらいの手すり待ち行列が出来てたりします。しかも手すりがあるからって楽に降りられるかと言うと、階段の形の関係上、途中で横移動しなきゃならない場所とかもあり、その辺越えるまでは結構大変だったり)。
そんな感じで登った第3回廊から第2回廊ナメで入って来た西参道の方を眺める。もう西塔門はかなり遠くです。裏に回ってみると東門の方はほっとんどジャングルでした(ってか、北も南もこんな感じですけどね)。
 
中央祠堂にはここまで近づけます。柱の朽ち方なんかもいい感じです。この写真を撮るために立っているのは沐浴をするための池だったところなんですけど、ここで四方を遺跡に囲まれてぼーっとすごした数分間は至福の時でした。

そんな感じでひととおり見て回った上で、帰りは正面の十字回廊を通って。そこの北側奥に、タ・プロームにもあったエコーが響くパッションゾーンがありました。案の定、日本人観光客が“ん〜っ!ん〜っ!”って言ってました。マセキ芸能もカンボジアで売り込めばまだまだいけるかもよ(事務所の方針が“行けるトコまで叩け”だってのはちょっとウケたが)。ってか、そろそろ現地の観光ガイドあたりは使い始めそうだね。今回はなんとか私のエコーも響いたんで、王に打ち首にされることは避けられそうです。あと、チョイ前にトリビアでやってた日本人が書いた落書きってのもこの辺にあったんですけど、コレってアンコールワットのガイドブックには昔の版でも必ず書いてあるようなネタなんだよね。『アメリカには自由の女神という像がある』くらいのネタかもよ、ホントは。こっちは、ガイドが覚えて“へぇ〜、へぇ〜”言い出した頃には番組終わってるだろうし、その辺知ってるのか結構スルーしてる人も多かったですね。(ちなみに、その辺の写真をほとんど撮っていないのは、実は中央祠堂登りきったあたりでデジカメの充電が瀕死状態になってまして、かなり節約している状況なのです)。
だんだん日も傾き始めた陸橋を渡って、アンコールワットを後に。お堀の水は波も無く静かに…、いや、波あるね。ってガキが泳いでるし!お前らにとっては、世界遺産も遊び場か(んなの撮るのに充電使い切ってるし、しかもほとんど写ってないし…)。