ベンタイン市場

百貨店を出たところ、なんとなく妖しい雲行き。まぁ雨季なんで覚悟はしておりましたが、やってまいりましたスコールが。ってか尋常じゃない雨だぞ、これは。5分前まで晴れてたのに写真でもわかるくらいの豪雨って。

街中は相変わらずバイクが多く午後になってその数もだんだん増えてきてるんですけど、どうするのかと思ったら奴らはどこからともなく雨ガッパを出してきて、それをかぶると再び運転再開なのですね。で、2人乗りの奴らはどうするのかと思ったら、やっぱり1枚のカッパを2人でかぶってるんですよ。これって後ろの奴かなり恐いんじゃないんだろうか。寝袋に頭から突っ込まれて誘拐されてる時みたいなもんでしょ(←そんなシチュエーションは無い!)。運転手に命預ける覚悟が必要な感じがするんですけどね。
そんな中、ベトナムの人は当たり前にみんなカッパを持ってスコールに備えているのかな*1と思いきや、そうでもないらしく、雨宿りをしている私の前を“やっちゃった”って顔した*2自転車の女の子が、かなーりTシャツを透けさせて通って行きました。今日はカッパを忘れちゃったのかな。でも、カッパ持ってない日にピンクのTシャツの下が黒い下着ってのは、かなりのうっかりさんだぞ。なるほど、雨季の旅行にも多少のメリットはあるかも、かな。
んな感じで時間をつぶしているうちに30分くらいでスコールはあがる。ま、あれだけ激しく降られちゃった日にゃあ、小雨くらいの状態はもはや晴れなんで、ちょっとずつ移動は始めてたんですけどね。向かった先はベンタイン市場。ここはホーチミン最大の市場なんですけど、少し大きめの体育館くらいの建物の中に半畳くらいの大きさの店が隙間無く並んでる感じ。人吉の内村酒店の4分の1くらいの大きさの店と言えばわかりやすいでしょうか(元ウンナンANNリスナーしかわからねぇって!)*3。で、その店の間の通路は人一人が歩いてやっとどころか、その際にも両肩はそれぞれの店の商品にあたってるってくらいのひしめき度合い。それで“Tシャツ買ってけ”って腕つかまれちゃうんだから、逃げられねぇっての(でも、売ってるのはフツーのお土産Tシャツなんだよねぇ。“イカした”Tシャツだったら仕入れ並みに買うのに)。で、その店なんですけど、Tシャツ屋だったらTシャツだけ。シルクを売る店だったらシルクだけ。ってのはまだわかりますよ。この専門店化は電化製品のゾーンに行っても同じで、電気炊飯器を売ってる店はもう電気炊飯器専門店なんです。炊飯器専門って。期せずして、伊集院さんが以前にフリートークで言ってた“ビックカメラの専門店化”がここに具現化されてたりして。ちなみに、食品のコーナーもあって、日本でも今年話題になってて(ってか、流行らそうと躍起になってて)ファーストキッチンとかでもメニューになってる“チェー”をここで食べてみようかとも思っていたんだけど、氷が生水なんじゃないかって危険性でビビっちゃって買えませんでした。でも、よく考えたらコーヒー豆買った店で、店員のおねえちゃんに“試飲!試飲!”って調子に乗って飲まされたアイスコーヒーは氷入りだったよな。あれ、大丈夫か?俺。

*1:ちなみに、傘をさしている人はまずいない。いても観光客くらい

*2:“やられちゃった”じゃないですよ!それ、違うシチュエーションだから!!

*3:昔、ウッチャンナンチャンのANNではウッチャンの実家の酒屋は2畳だと言われていたのです