『ショッピングの日本語』

さて、腹も満たされたところでいざホーチミンの街へ。ホーチミンと言うと街中を走るバイクの量が半端じゃないことで有名ですけど、さすがにまだ午前中という事で走るバイクの量は少なめ。しっかし朝早い人は早い(あたりまえじゃん)と言うのも何かの本で読んでいたとおり、外国人観光客のいそうなホテルやレストラン周辺だとバイクタクシーやシクロがと声をかけてくる。で、こっちのことを“こいつは日本人だろ”と踏んだドライバーは気を引こうと日本語のギャグとかで話しかけて来るんですけど、この辺は東南アジアはどこでも共通。ま、上手く客にした日本人からネタを仕入れてるんでしょうけど。“アイーン”あたりがやっぱ定番として多いんですが、一番新しいところでは“チッチキチー”がいたかな。とりあえず今日は歩いて回る予定だったんで断りまくってたんですけど、ひとりしつこくついて来る奴がいたので、断る代わりに“ジャパニーズNo.1トレンディーギャグ!”と言って“そうだね、プロテインだね”というのを教えつけてやりました。さすがにきょとんとしてたりで、そんなに特徴のない言葉を1回で覚えられるわけもないんですが、仮にこれから先ホーチミンに行ってパッションネタを使いこなすバイタクが現れたなら、結構しつこい奴なので注意しましょう。
ちなみに、日本人ターゲットに日本語を使うと言うのはお店も同じで、ホテルからみえた店も日本語で“美味しくなければお代はいただきません”との言葉が。どこまで本気なのか“不味い”って言ったら急に日本語わからないフリとかされそうですけど、そこの店名が“玉将”だったのにはちょっと笑ったな(しまった写真撮り忘れた)。あえて王将の紛い物風を装うというのが(ただ、ここは日本人がやってるっぽく、そこ狙いなのかもしれない)。あとは、やはり日本人がターゲットらしい寿司と刺身とラーメンの店ってのもありまして、ターゲットはともかく店の方向性がよくわかりませんが、そこの店名は“どらえもん かか”でした。かかって?で、店の写真がコレ。

もう、なんのひねりもありません。いいんでしょうか。Fに許可とってるとはとても思えないんですけどね。裏でこっそりAが許可出してる可能性はあるかもしれませんが…(無いって)。ちなみにガイドブックではこの向かいには“漫画喫茶がある”となっていて、ホントかよと思っていたのですが、

フツーにネットカフェに進化しててみたり。入ってみてもよかったんですけど、たとえばドラえもんとかあってもベトナム語だったらどうしよう、読めないじゃん、とか思って今回はパス(以前にバンコクのコンビニで、タイ語の『Boys Be』とか売ってるの見てるんで、そーいう系かな、と)。
で、こんな感じで結構日本語に出会うんですけど、(去年のセブもそうだったんですが)結構マトモな日本語なんですよね。その辺は好きなサイトである『アジアのいかしたTシャツ』でもベトナムモノがほっとんどない事からある程度覚悟はしてきたんですけど、やはり物足りない。そこで飛び込んだのがグエンフエ書店。ここでベトナム人が日本に旅行するためのガイドブックとか無いかなぁ、と思って探してみたんですけど、じゃあお前は日本でベトナム人観光客とか見かけるかって言ったら見ないよなぁ。残念ながらそーいうのは無かったんですが、捨てる神あれば拾う神アリ。見つけました、日本語の教科書。そうだよ、街中にあれだけ日本語で客引きする人とかいるんだから日本語教科書の需要はあるよな。で、これも結構マトモなものばかりだったんですが、そんな中見つたのが『ショッピングの日本語』。いきなり最初の文例が“町で買い物を行きたいんですが”という微妙に惜しい文章。パラパラめくっていくと、翻訳サイトの無理やりな訳文みたいな日本語がずらり。迷わずお土産で買っちゃいました。帰ってからゆっくり読もっと。ちなみに、23,000ドンなり。日本円で150円ちょいってとこかな。良い買い物。