『恋するベトナム』

で、そんなぼーっとした時間に最近DVDで観たドラマを想いだしてみる。大阪でやっていた連続ドラマなのですが、関東の人間としてはDVD発売まで観る機会がなかったもの。ただ『ひみつの花園』をこよなく愛する私としては同じ西田尚美の主演と言うことで興味があったのです。ドラマとしては西田尚美演じる夕子の死んだ兄宛に届いた手紙1枚をたよりに、ベトナムで送り主を探すと言うストーリー。実際にオールベトナムロケで撮影されたとなると“なーんだスタッフが旅行したいってだけで作ったやっつけ企画なんじゃないのぉ”などという“湯けむり殺人”とか“美人女将”とかのワードを組み合わせて延々と長いタイトルつけてる2時間ドラマみたいな匂いも感じるのですが、仮にスタートがそれだったのだとしても、それはそれでちゃんとベトナム文化や風景の紹介も盛り込まれててベトナム行ってみたいと思わせる内容になってるしね。それに加えて凄いスピードで進む街でその流れについていけないスローな夕子、そこから旅を続け、ゆっくり時が進む街で急展開するストーリーってな感じがなかなか考えられてた話で、結構しっかり見ちゃいましたよ。あと、やはり西田尚美は良い。特に絶望的な顔を悲しくなくできるのは素晴らしい。顔が崩れるほど魅力的になる女優さんもなかなかないですよ。
で、話戻っちゃいますが、なんと言ってもこのドラマの魅力は、さりげなく紹介されるベトナムの文化だったりその風景だったり。もちろんそれはベトナム自体の魅力だったりするんだけど。たとえばホーチミンの街で流行らない回転寿司のごとく隙間無くバイクが走る中、信号も無い道路を横断するシーンとか。実際にベトナムの人はフツーに道路に出て行って走るバイクの間を渡って行っちゃうもんなんですけど、それを西田尚美が“ベトナム文化に馴染もう”と挑戦してついに渡りきるシーンなんかは“うおぉ、俺もコレやって、ホーチミンの熱気を感じたい!!”と思うのに十分。このドラマ観て“よし!ベトナム行こう!”と思った…わけではなく、すでに旅行決まってから観たんですけどね、私の場合。そう思う人も多いかもなドラマです。
ってなわけで、今回の夏休みはそんなベトナムの熱気を感じるべく、飛行機で降り立ったのはホーチミンのタン・ソン・ニャット国際空港なのです(←って、書き出しは成田で夢想してたはずなんですけど…。いつ飛行機に乗ったの?)。(ちなみに写真は空港名…が書かれてるんだと思って撮ったんですけど、どうやら“ベトナム航空”って会社名の看板だったらしい)