『笑う大天使(ミカエル)』

なんか、不意に渋谷で時間があいてしまったので、そういえばやってたかもという感じで映画館へ。ところが初めての劇場にうろ覚えの記憶で向かってしまったもんでBunkamuraのあたりでウロウロしてしまった(道挟んだ反対側だったのね)。ってな風に書くとなんかたまたま観てしまったって感じですが、いやそんなピンポイントで“行こう”って思えるってのは、ちゃんと時間をチェックしてたからでね。なんかチョイ前にTSUTAYAの店内で予告のムービーが流れていて、アクションシーンとそのアクションを終えた後の上野樹里の風を切る凛々しさにちょっと興味はもっていたんで。
とは言っても、結局なんの予備知識も無く劇場へ。原作が少女マンガだと言うのは聞いていたけど、どーいう系の話なのかも全く知らないし、出演者も上野樹里と、あと関めぐみも『恋は五・七・五!』が好きだったんで把握してたけど、もうひとり平愛梨ってなんか名前も聞いたことあるし、顔も見たことあるんだけど誰かなぁ〜?程度(ちなみに、鑑賞後に調べてみたら金八に出てた娘だ。あーわかった。本仮屋ユイカ上戸彩の同級生だ!)。そういえば、このシネ・アミューズって劇場も初めてだったんだけど*1、EASTとWESTに分かれていて今回はEASTだったんだけど、打ちっぱなし風の壁の殺風景な劇場でありながら、赤いシートとさらにそれを照らす赤いライトでなんか真っ赤だ。場内のアナウンスでも“赤い方の劇場”って言ってたし。となると、もう一方は青い劇場なんかな。なんか昔のニッポン放送みたいだぞ*2
で、映画の方なんですが、お嬢様ばかりの由緒正しき女子高に庶民育ちの女の子が転入してきてってところからはじまるストーリー。お嬢様学校って特に男の自分にはまったく触れることの無い世界だし、はっきり言ってコントとかの中でしか知らないって感じですけど、実際のお嬢様学校も本当にあんな感じなんでしょうか。この映画もご他聞にもれず“ごきげんよう”とか挨拶をしてみたり、校門で一礼してから入ってみたり。それを転校生が来ても教えないってことはお嬢様にとっては当たり前の習性ということかな。そう考えると、お嬢様にはならなくてもいいかも…って思ってちょっと蝶ネクタイを直してみたり(←お前おぼっちゃまかよ!ってベタだね…)。ま、かなりデフォルメしてですが、そういう世界を当たり前として進行するストーリーはなんか“ごきげんよう”が挨拶としてうつりそうな感覚でした。
映像としては、もともとVFX出身の監督らしくCGを駆使したアクションシーン*3もウリなんですが、その反面学校の豪華さや闘いの場面を極端に凄く見せるためにあえてブルーバックで撮ってるのをわかるように残してみたり、なんか映画『ファイナルファンタジー』を『女子高生ロボット戦争』の監督で『sakusaku』のスタッフが撮ったような感じでした。ってか、巨大化する上野樹里がなぜフルCGだ?。あ、上野樹里は相変わらず良いでした。“文句があるならベルサイユに来んかい!”のあごの演技とか。ただ、兵庫出身の彼女なのに関西弁が微妙に聞こえてしまうのはなぜ?(我々が一般に関西弁だと思ってる吉本芸人のしゃべりと兵庫の方の喋りだと違うとかなんだろうけど)。
しかし1点、どうしても少女マンガ的なストーリー進行や感情の動きは“わからない〜”ってところが多かったかも。主人公の史緒が兄の彼女を良いと思うあたりとか“どこでそう思ったの?”って感じで。あと、主役3人が力を手に入れたシーンとかは全く説明なしだったんだけど、その辺は原作読めってな感じなのかな(だいたい脳内補完できましたけど)*4。今回、公開からしばらく経ってるって事もありかなり劇場は空いていたんですが、比較的女性が多かった感じ。かつての原作のファンとかなのかな、やっぱ。ただ、劇場空いてたからか、前から2番目の席で前の椅子に足を乗っけてみている男とかもいたんですけどね。それこそマンガの中のベタなチンピラかよっ、って感じで。なんか、マンガみたいな極端な劇場でマンガみたいな客といっしょにマンガみたいな映画を観たようなそんな1日でした(←映画のほうは“みたい”じゃなくってマンガであってるんだって!!)


俺内ランキング(2006.8.10現在)

  1. 笑う大天使(ミカエル)』(映画)
  2. SPA!』での浴衣姿の藤井美菜(芸能人)
  3. 『東久留米のうた』:白井ヴィンセント(音楽)*5
  4. 『St.Wonder(Theme Of St.Michael)』:METALCHICKS(音楽)*6
  5. 上野樹里(芸能人)
  6. フレッシュデリ 玉子inたまご:ファミリーマート(食品)
  7. チェリオグレープ(飲料)
  8. 『コズミック・ランデヴー』:宍戸留美(懐かし音楽)*7
  9. 小夏(食品)*8
  10. 『さいたま(市)のうた』:白井ヴィンセントほか(音楽)

次点:『恋するベトナム』(DVD)

*1:シムソンズ』もやってた劇場だけどね

*2:実物はちょこっと見かけた事がある程度だけど

*3:ワイヤーアクションや本人たちがちゃんと演じているシーンもあるようですが

*4:ダミアンの存在とかも“?”だったんだけど、映画的には最後に説明があったね

*5:やはり黒幕さんのGLAYリスペクト曲は良い。さすがに名曲『西東京市のうた』には勝てないかも知れないけど、踏切を歌うGLAYが聴けるのは『sakusaku』だけ

*6:曲名コレであってるかわかんないんだけど…。『笑う大天使(ミカエル)』のメインで流れてた曲です

*7:なんか今週ずっと脳内ヘビーローテーションだった。ま、なんでこんな古い曲が頭んなか流れてきちゃったかは少し推測がついていて、むらかみさんのブログに『東京イエローページ』関連の書き込みしたあたりからなんだけど、なんでこの曲とイエローページが結びついてるのかは疑問。たしかにレギュラーだったけど、曲自体は1回歌っただけだと思うんだけどなぁ…

*8:深夜の馬鹿力』でのちょっと話題出てたけど、コンビに行ったら前に売ってた所に急に『小露』が置いてあったぞ。限定の期間もう終わったか?