『ワンダーJAPAN (2) 2006 SUMMER』

日本の異空間探険マガジンと題されたムックの第2弾。こんな本があったのか。すばらしい!はずかしながら第1弾が出ていたこと(昨冬)知りませんでした。やるな、三才ブックス(ラジオパラダイスが雑誌として復活することは無さそうだけど…)。特集もされてる軍艦アパートの表紙に引かれて速攻で手に取りました。
今年に入って取り壊し&住民退去のニュースがあって耳にする機会はあったけど、なかなかここまでしっかりと写真で見たことはなかった。狭いから、んじゃベランダに小屋張り出すか、って発想が集団的に起こってるのがもう素敵。俯瞰の絵で見た写真だと、九龍城をも彷彿させる猥雑さがとても良い風景ですね。癒しフォトです。
ほかにも、ま、廃墟系はほかでも見られるような定番ものですが、デンパ塔や給水塔なんかをフューチャーしてるのがいい味出してます。あと、大阪の某宗教系のタワー。宗教絡みだからか、ここまでいろいろな写真を一度に目にする機会はなかなか無かったじゃないかと思うんですけど、どこから見ても妖しいです。良いです。そしてなんと言っても一番興奮した特集が“萌える工場”。そう。工場はカッコいいんですよ。萌えます。それも古くて、煩雑で、銀色なほどカッコいい。パイプとかがいっぱい、それもあっちこっちに張り巡らされているのを見た日にゃあ大興奮ですよ。もう近未来です。現存してる中でも古いモノなのに…。今回の特集では群馬の工場は良いですね(ちなみに、元ネタはテレビとかでも取り上げられているこちらのブログですね)。今後は私が生まれて初めて工場萌えを体験した明星セメント糸魚川工場も特集して欲しいもの。すばらしい本でした。
とりあえず、手に取る時間が無かったのですが、渋谷の某書店で第1弾のバックナンバーが置いてある本屋も発見しました。志免炭鉱の表紙でかなり魅力的。こっちも早く観ないと!