三都−一都物語 前編

ライトアップは紅葉イメージ

というわけで、今日からが当初の予定通りのゴールデンな大型連休なんですけどね。かといって“あ、今年の連休は長いかも”って気づいたのが1ヶ月前くらい。これはどっか行かないとと思ったものの、急に言われて思いつく行き先なんてのは、日本人の93%が“そうだ京都へ行こう”ですから(ビデオリサーチ調べ)、なんとなくそのまま京都に居ます(いや、本当はそんな単純な理由だけではないんだけどね。その辺は後日)。
とりあえず京都駅で昼食を食べた後(家出る直前にテキトーに調べてきた店だったのに、結構良かったです)、とりあえず午後は一昨年見ていた『新選組!』関連の場所を回ろうかと。昨年のも今年のもゆかりの地が京都にはあるのではという話もあるけど、その辺は見ちゃいないんで。で、ドラマ観て以降では初京都なんで、初心者コースで壬生の辺りを散策。
まずは壬生寺。ここは一部の隊士のお墓などを壬生塚として1箇所にまとめて、そこだけ拝観料をとると。ちゃっかりしてますが、ま、100円なので良心的。で、中に入るとやはり目立つのは近藤勇の像なので皆そこで写真撮ったりしてるんですけど、あれって最近造ったもんなんでしょ。それよか芹沢鴨の墓とかそれこそ河合耆三郎の墓には親類が新選組への当てつけで壬生寺に立てたってエピソードもあるんだし、あと合祀墓についてもその中の田中伊織=新見錦説ってのを最近知って、基本的に誰々は実は誰だった系の話大好きっ子ですからそっちの方中心に見てみたり。でも写真に撮ったのは近藤の碑の方なんだけどね。いや、だってお墓の方はなんか近藤の碑の写真撮りたい人の待つ場所みたいになってて、そっち撮るって雰囲気じゃなかったんで。ちなみに、壬生寺は千体仏塔ってのもちょっと逝っちゃってるデザインでかっこよかったです。

続いて前川邸。ここは今も住んでる&会社として使ってる人がいるということで非公開なんですが*1、一応山南敬介が切腹をした部屋というのがあって、明里と最後の別れをしたという出窓が以前は残っていたということなので、その跡の壁を見てこようと。その辺の解説とかもあるのかと思いきや特に目印的なものは無く、たぶん写真のあたり。なんでもトラックがぶつかったので取り外したということらしくて、丁字路の突当りでもないのになぜ突っ込む?と思ってたんですが、後になって冷静に考えたら、出窓だったということはサイドから行ったのね。なるほど。歴史的建造物にずいぶんとギリギリの勝負を挑んだドライバーだったこと。ま、明里との別れのエピソードも創作だって話もあるくらいだから、実はんなに重要なモノではないのかな。

で、メインとして新選組が屯所として使っていた八木邸へ。ここは最後にお茶と屯所餅が出るということだったのでコース的に3時くらいになるようにしておいた。一応、有名なのは芹沢鴨暗殺の時の刀傷とその時躓いた文机があるという事なので、その辺で鴨が最期に見た部屋を眺めつつぼーっとでもしてこようか。…と思いきや、入るなり話好きのおやぢ係員が奥の間に客を集めたかと思うと“ここは重要文化財とかでもなんでもないから、建物の歴史の話を聞かさなきゃ話にならない”などという前口上で延々と新選組の歴史を20分くらい話してたかな。なんだ、静かに建物見るってできないのか。ま、確かにその通りではあるんだけど、ただひとつ間違ってるのは、その重要文化財でもなんでもない八木邸にわざわざ来るような酔狂は、その辺の話はみんな知ってる人ばかりなんじゃねーの、という事。
屯所餅も食べて街の中心部に戻ってきて4時頃だったかな。ちょっと時間も余裕があったのでぶらぶらした後、5時に祇園にある店で早めの夕食。とはいっても料亭とか懐石料理の有名店なんつーとこではなくてね、ちょっとした豆腐料理なんですけど。平日の早い時間ではあったものの、一応予約していったら、案の定ほかの客は居なかったんですが、一番安いコースだったにもかかわらず個室を使わせてもらってしまった。非常に満足。
んで、なぜ早くに夕食を食べたかというと、日没後、そこから徒歩圏の高台寺でライトアップが行われるということなので、行ってみる。相変わらず歴史は新選組のところとかほんの部分々々しか知らない奴なんで、高台寺御陵衛士の屯所としか知らなかったんだけど、秀吉&ねねの絡みの場所なのね。ただ、歴史知らない奴からすれば清水寺とかと比較してもその程度の認識ですよ。今回も、たまたま行く時期に夜間拝観してるって言うんで行ってみただけなんですが、これが大当たり。凄かった。ライトアップを、ただ単に光を当てるだけとは考えておらず、ちゃんとエンターテイメントして考えて作られてる。臥龍池に木々が逆さに写るようにライティングしてみたり、竹林を妖しく浮かび上がらせてみたり、そしてなによりも石庭のライトアップにただのライトを使うのではなく、四季の移り変わりの映像をあてて魅せる作りにしてあること。映している映像も和のテイストなんだけど、ここまでポップな雰囲気で石庭を眺めるというのは無かったので、思わず2シーズン分見てしまった。いや、最後に良いものを見せてもらいました。このまま油小路で討たれても悔いなしです。…うそです。


俺内ランキング(2006.5.2現在)

  1. 高台寺・夜間拝観(社寺)
  2. 東山:豆水楼祇園店(食品)
  3. 安田美沙子(芸能人)*2
  4. 京都(旅)
  5. 川上憲伸2安打完封勝利:中日×横浜3回戦(プロ野球
  6. 鴨川(釜飯御膳):接方来京都駅ビル店(食品)
  7. 壬生寺界隈(社寺)
  8. 『アパートのテーマ Ver.1.0』:白井ヴィンセント(音楽)
  9. 三浦半島ロケ地めぐりドライブ(旅)
  10. フルーチェのCMの上野樹里(芸能人)

次点:百段階段(小桜姫坂)(ロケ地)

*1:拷問部屋も残る建物にわざわざ住むなんて、そーいう趣味の人では…と言う事はなく、調べると歴史に造詣の深い方がちゃんと残してくれているという事のようですね

*2:いや京都で買い物とかして、店員さんが京都弁使うのなんか聞くと、あ〜女性の京都弁はええなぁ、って思って脳内で安田美沙子ブームが来るってのは流れとして普通ですよね?あってますよね?ね?