ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』

伊集院さんが(&竹内香苗アナが)『東京タワー』を読まない(読めない)のと同様で、あれだけ流行っちゃったらいまさら読めないじゃないですかぁ、これって。いや、これ系のネタは好きな方なんですよ。でもまあ、ブームが収まった頃にひっそりと体育座りしながら読むか…って思ってたら今度は映画化でしょ*1。もう完璧に読むタイミング失っちゃってますよ。ってのをなんで読んでるんだよって話もありますけど、ま、『チャリチョコ』と同じルートから入手させられちゃったんで読んでたんですけど…。
ただ、読む前に自分に言い聞かせておいたことは、あくまでこの本の主張している聖杯に関する記述だったり、それこそシオン修道会に関する話だったり、好きですけどね、基本的に陰謀論とか“歴史上の○○は実は××だった”系の話は。ただ、話題になったりはしてるものの、あくまで諸説あるうちのそれも信憑性が“?”な内容のものなんだと言うことを踏まえて見ていかないとね。冒頭の“この小説における芸術作品…記述は、すべて事実に基づいている”とかがあるために、下手するとと学会にトンデモ本的な見方をされてもおかしくない本ですから(あ、皆神 龍太郎さんが関連本書いたりはしてるのね。でも出来れば、と学会数人の視点から客観的に見た評価がほしいかな、この説は)。この辺を文字通りに受け取っちゃうとマズいと思いながら、ちょっとWikipedia*2とかで背景を調べてから読んでみたり。
んな感じで読んだ感想なんですが、いや謎解きモノとしては面白かったですよ。それこそ、このダ・ヴィンチネタナシでも楽しめる部分があるんではないかという感じで。舞台も多くはフランスだし、ガキのころに読んだモーリス・ルブランの(さらに言うと、ポプラ社南洋一郎訳の)ルパン全集あたりを読んでる気分でしたね。一歩引いてみると“ルーブル館長、殺されてから死ぬまでにいろんなことやりすぎ!”とか突っ込みどころもあるんですけどね。あと、この本が取り上げている(元ネタが何かはさておき)*3『最後の晩餐』や聖杯についての諸説も、テレビとかで取り上げられると毎回見ちゃうネタですけど面白いですね。(あくまで信じ込まない程度で)ちょっとほかの関連本とかも読んでみたいかなという気になってます。この本だけだと、かなり作者の意図バリバリの誘導がされてますし(巻末の解説が荒俣宏だし)。
ちなみにこの本、私は文庫版で読んだんですけど、巻頭に載っている写真って大丈夫なんでしょうか。結構なネタバレ入ってないか、コレ。角川書店の公式サイトでも“最後まで読まれてからご覧になることを強くおすすめいたします”って書いてある内容なのに。同じ説明を書いとく必要あったんじゃないの?(特に下巻の最後の写真見てからだと、クライマックスのかなりのネタバレな気がするけどね…)。


俺内ランキング(2006.4.30現在)

  1. ダ・ヴィンチ・コード』:ダン・ブラウン(書籍)
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*1:トムハンクスは全然イメージ違う気がするけどね…

*2:ちなみに、Wikipediaは辞典ですから一般的な考え方知るためには有用ですが、それに対して主観が入った説を述べられないため、個人サイトの存在は必要であると思いますけどね。ってか、伊集院光に関する記述程度でウチへのリンクを貼って助けを求めてるレベルですから、完璧だとは思っていません。ちょっと某サイトへのいまさらの個人的なメッセージでした。

*3:ここ数日ニュースになってますけど…

*4:いや、卒業&引退だって聞いたんで見てみたんですけど、この素で食べ物を喜ぶ顔が見れなくなっちゃうのはちょい残念ですね

*5:なんか最近ひょんなことから登録させられちゃって、『TVブックメーカー』みたいだなと思ってはじめてみたところ、いきなり200倍の大穴を当ててしまいちょいハマり気味です