平野太呂『POOL』

水着グラビアの要素が一切無いプールの写真集。なんでも、アメリカではプールスケーティングっていう文化があるらしく、使われていない水のないプールの底でスケート(スケボー?)をやる事を好んでいる奴等がいて、そのためにはセスナで上空から使われていないプールのある家を探し、その中でも留守であり、且つ通報し無そうな隣近所な所を探してスケートをしにいくんだと。その辺の豪快なんだかみみっちいんだかわかんない営みのおバカさもちょっと良いんですけど、この写真集はそんな奴等に感化され、その“使われていないプール”の方の写真を集めたというもの。どっちかと、そっちの廃墟的な雰囲気にひかれて見てみました。
以前にもちょっと書いたんですけど、最近増えてきている廃墟写真集とかが結構好きで、その“自然が作った人工物”という不思議さが魅力だと思ってるんですけど。で、プールつきの家だったり海沿いのリゾートプールだったりってのは一代で冨を築いた成金趣味の象徴ですから、そのガッハッハ感があればあるほど現状とのギャップが味になってます。当時は水着のおねえちゃんとかいっぱいはべらせて、もうとっかえひっかえ。片乳もんだら用済みなんで金やっから帰れよ的な(←全く根拠の無い成金のイメージ)シーンが想像できるとより良くて、例えばプールの底に描かれた熱帯魚や波の絵だったりもそうですし、なんといってもスライダーや飛びこみ台なんかがあると、当時のちょっとした見栄が表れてていい味だしてる風景となっています。今じゃ、その一代で築いたAIBOのしっぽ部品作り工場も、生産中止に伴い、赤べこのゆれる首作りの下請けに成り下がっちゃったんだけどね(←全く根拠の無い成金の末路)。


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