『刑事コロンボ 二つの顔』

先日の古畑を見て、ここを書いていたら思い出してしまい、ついレンタルしてきて見返してしまった。コロンボですから、例のごとく倒叙ミステリなんですが、犯人が双子という事で、最後までどちらが殺したのかがわからないというコロンボシリーズの中では異色話でして、で、先日も書いたように公表されている2人のうちどっちがどのように犯行に関わってきているのかが最後までわからなかった古畑第一夜『今、蘇る死』を見た時に、このパターンをやりたかったのかな?って思ったんですけどね(でも、双子設定って事は、第三夜の方か?)*1
やはり最初に見た時はかなり衝撃だったんです。だって、殺すシーンが描かれているのに、犯人がわからないんですから。で、それが中学生くらいの時だったんで、丁度よく忘れていて*2今回も楽しく見れました。三谷さんも、コロンボ好きという事ですから当然この辺は意識して、超える作品を作ろうとしていたのだろうと思っているのですが、なかなか手強い話ですね、それは。
で、いったいこの双子のどっちが犯人なんだぁ、と思いつつなだれ込んだエンディングなんですが、あれ?こんな終わり方なの?てな感じが。昔見た時は、コロンボらしからぬ方法論の面白さに、この辺寛容になってたのかも。うーん、ここまで面白かったのに、ちょい残念かな。ま、そういう意味では古畑第一夜はコロンボを越えてたよ。うん。

*1:ちなみに、今泉くんがタイムを計って走らされるのも、この作品に対するオマージュかも

*2:覚えていたのは卵の黄身と白身の分け方をコロンボが教えてもらうシーン。これみて俺も覚えたんよ、このやり方