『ハサミ男(映画版)』

原作はすっごい好きなんです。発売された年くらいに伊集院系のサイトで何人かに勧められて、ハマって(話の性質上)何回も読み返したし、いまだに人に勧めてるくらい。実は、ノベルズ系の本って読むようになったのこの本がきっかけかも。ただ、逆にその話の性質上、映像化は不可能でしょ、だって見せようがないじゃんって思ってたので、映画化の話は“どうやるの?”2割の“辞めた方が…”が8割でした。
劇場公開時はいつの間にか終わっていたのでスルー。今回レンタルされていたので見てみたのですが、まず見て思うのは音楽といい映像といい、これは30年前の2時間ワイド系ドラマなんじゃないかって雰囲気。ま、これはタイトルを見て、わざとやってんだってのがわかるんですが(そう考えると味といえば味かなぁ。内容的にそうする理由はわからないけど)。で、問題のあのメイントリックは2段階でのゆるいトリックに変える事でネタバレすることなく映像化していましたが、それも原作読んでたら“あぁ、なるほど。こういう仕組みにしたって事ね”とわかってしまうんで、ミステリとしては見れないかなぁ。まぁ、唯一収穫といえば、麻生久美子演じる知夏と豊川悦司演じるあの人の関係性というか位置関係というかをビジュアルで見れた事かな(ホントの関係という意味ではなく)。うーん、そう考えると映像化は原作を読むためのイメージビデオとかの位置付けでやってもらった方が良かったかな。
なんでもベストセラーになったからって映画化すりゃ良いってもんじゃないって事ね。『リング』『らせん』がアレだけ成功した後ですら『ループ』は映像化してないんだから。


俺内ランキング(2005.11.27現在)

  1. トロピカーナスパークリングアップル 甘熟ふじ林檎【冬季限定】(飲料)
  2. テスト・ザ・ネイション2005 新IQテスト』:ANN(テレビ)
  3. 『算数はきっちり答えが出て人生は答えが出ないから、俺は人生を選んだのに』:『ゴールデンタイム』で円周率を“およそ3”としてしまった教育にたいするみうらじゅんの抗議(名言)
  4. ハサミ男』:殊能将之(書籍)
  5. 8×4(エイト・フォー)の電車内広告の榮倉奈々(芸能人)
  6. 『いえ〜い!いえ〜い!』:『日曜日の秘密基地』で伊集院さんの“なんかリスナー全員で竹内香苗をわーっしょいってやってる感じだな”という発言に対して、素直に能天気な竹内香苗(名言)
  7. 『火災件数(Fire)』:横浜市の消防署のキャッチフレーズ?(ロック)
  8. 『ハナノユメ』:チャットモンチー(音楽)*1
  9. ハサミ男』(映画)
  10. 『逃走中(再)』:CX(テレビ)

次点:『実況中死』:西澤保彦(書籍)

*1:なんか頭ん中ヘビーローテーションになってる。いや、原因はわかってて、今月毎日『sakusaku』で聴いてるからなんですけど。良い曲なのかはなんかまだ判断できない感じなのだが、歌詞は良く聴くと結構シビアだぞ