『イン・ザ・プール』

公開時になんか見たいなぁ〜と思ってて見逃してしまったんですが、同じ監督の『亀は意外と速く泳ぐ』も面白かったしという事で、DVD化されたので見てみました。そういえば原作は『延長戦に入りました』を書いてる人なのね。ちょっと立ち読みして、観点は三木監督に似ているのかなと思っていました。ま、原作も賞取った『空中ブランコ』もあわせて読んでないし、そっちのドラマになった奴も見ていないんですけどね。
怪しげな精神科医・伊良部&看護婦の所におとずれる様々な心の病を抱えた人との微妙〜な治療をゆる〜く描いた映画。まぁ、病とは言っても誰にでもあるような部分がちょっと過剰になってしまっただけ(持続勃起症ってのがよくあるとは思えないけど、その原因となっている部分は結構理解できるものも)な感じ。『亀は意外と速く泳ぐ』が身近な小ネタを詰めこんでいたのに対して、こちらは“変過ぎてあまり口にしないけど、でも納得できてしまうあるあるネタ”が満載という感じでしょうか。岩松了さんの、トイレで散々しゃべったあとの“結局おしっこ出なかったよ”は、誰もネタとして口にしないシチュエーションだけど、なんかわかる。岩松さんとふせえりさんのキャラは要所々々で小ネタを挟む要員として『亀は意外と速く泳ぐ』に続いて(こっちの方が先だって!)いい味出してましたね。
あと、オダギリジョーが良い役でしたね。出演シーンの半分以上で下半身が裸という、この全裸じゃない半端さにしまらない笑顔が重なって、まつおすずきさんの濃さに見事に対抗できていました。病気としては市川実和子さん演じるルポライター強迫神経症は共感できる部分が多いかな。漏電で火事になちゃうかも→留守電に繋がれば大丈夫なんじゃない?→でも半焼だったら…のイメージに襲われちゃう所は、そこから行動に起すまでは行かないまでも、その直前までは結構考えちゃうところだしね。
映像もどうでもいいところにもネタが入ってたりして(側転で去っていく女とか)、何度もぼーっと見たい感じの映画でしたね。そう言えば、ロケ地も『亀は…』と並んで良さげな場所が多かったですね。特に、市川実和子が子供の頃に友達を冷蔵庫に閉じ込めてしまったんではないかと思っていた公園。あの巨大なコンクリ建物の廃墟っぽいものがある風景かなりカッコイイ。撮影協力の所とか見てるとたぶん横浜市内っぽいんだけど、どこかなぁ。あそこすごい行きたいぞ!


俺内ランキング(2005.11.7現在)

  1. イン・ザ・プール』(映画)
  2. 24 -TWENTY FOUR- 4th season』:米テレビシリーズ(DVD)
  3. 『元祖!大食い王決定戦』:TX(テレビ)*1
  4. きのこピザプリッツ(食品)
  5. ウェンディーズ店頭のバイト募集ポスターの真ん中で手を広げてる娘(店員?)
  6. 胡麻さけおにぎり:ローソン(食品)
  7. 高田昌美:『THE鈴木タイムラー』リポーター(フリーアナ)
  8. 霜柱バスター:電車内で乗り合わせたガキが将来なりたいと言っていた職業(夢)
  9. 『グリコ・森永事件―最重要参考人M』:宮崎 学・大谷 昭宏(書籍)
  10. スウィングガールズ』(映画)

次点:OCNのCMで光体操をする相部紗季(芸能人)

*1:時間間違えて前半見逃したぁ。特に予選での“ギャル曽根”の勝負に関係無いのにジャム1Kg食べるキャラがかなり良かったので、2回戦から見たかったなぁ