劇団健康『トーキョーあたり』
劇団健康の12年ぶりの公演『トーキョーあたり』を観てきました。とはいっても、私が舞台とかを観に行くようになった頃には既に解散していて、ケラさんはナイロン100℃を旗揚げしていましたので、健康として観るのは初めてです（ナイロンは何度か観に行ってます）。というわけで、私にとっての劇団健康の原点は、あの伊集院光がテレビ初MCを勤めながら、何の告知も無い企画変更で3ヵ月で消されてしまった*1という伝説の番組『ギグギャグゲリラ』の中の『オルタネイティブブルー』だったりするんですけどね。
ま、そんな私が観た、初めての健康。先日の『ニッポン全国ラジベガス』の中で、犬山イヌコさんが“ナイロンは一応ストーリーがあるけど、健康はお馬鹿なギャグだけ”みたいな事を言っていたので覚悟はしていたのですが、いきなりオープニングで映像が流れ、その中で他の売れてる戯曲を次々に万引き＆捨てていくケラさん面白すぎ。その中の1冊、松尾スズキさんの『キレイ』絡みで、今回の舞台には何の関係も無い奥菜恵がケラ批判をした上で“キレイでない人”と題されスタッフロール風に流れる“逮捕暦のある芸能人の名前”。最後の“梅宮辰夫”に訂正で“捕まってませんでした”まで含めて最高。いきなりつかまれてしまいました。
その後も、とにかく『生きる』と『東京物語』を混ぜ返した上で、わけわかんないギャグや、絶対に放送メディアには乗せられないであろう危険ネタを次から次へと挟んでいく展開。そんな中、ケラさんはストーリーを全く無視して普段着で出てきて、愚痴っぽくキャラメルボックス批判して帰っちゃうし。あの出方で出演者なのかよって感じ（ちなみに、松尾スズキさんや奥菜恵はわかっててギャグにのってくれてたけど、キャラメルに関してはマジ貶しだったね。劇団員にキャラメルTシャツ着せて小ばかにしてたし）*2。まぁとにかく支離滅裂な面白さでした。
ちなみに、会場で配られたケラさんの次回作のチラシ。健康かナイロンか書いてなかったよね。今回の反応次第ってことなのかな。
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