『女子高生ロボット戦争』

TSUTAYAで“ビバリーヒルズ青春白書アリーmyラブ鉄人28号のテイストを入れた…”みたいな紹介がされていたのを見つけ、どれも見たこと無いんですが借りてきてしまいました。だって、もう明らかにバカ映画なんだもん。
頭脳明晰であらゆる文化的な事に精通するブリトニーと、運動神経抜群のアメフトのスタープレイヤーのアニー。人並外れた才能を持っているという似た境遇から親友だった2人。しかしイケメン転校生の出現により恋のライバルになり、それまで見た目を気にしなかった2人もルックスで猛アピール。そしてその後は、かたや科学力と財力を駆使し、かたや運動神経をフルに活用して転校生を誘い、また相手のデート中は邪魔をするといった展開。で、ついにはブリトニーがリモコンで操縦する巨大ロボットを作りだし、さらには腕から発射するロケット砲やバズーカでアニーに勝負をかける。
という感じのストーリーなんですが、タイトルにもあるようにこのロボットが登場してからがクライマックスかと思いきや、ロボットが出てるシーンって1分も無いかな。全景が映るのなんかほんの一瞬って感じ。このロボットのシーンはCGで制作されているんですが、おそらくCG制作の予算が無かったんでしょう、と言うのが誰の目にも明らか(その前にナノロボット(?)の軍団を使った作戦のシーンがあったんですが、あのシーンあんまりおもろなかったし、その辺の予算を回せなかったのか?)。まぁ、元々はこのシーンって一瞬のギャグシーンで、ストーリーの柱ではなかったんでしょうけど、その見た目のインパクトから、日本での発売段階で“ロボット戦争”なんていう適当な邦題をつけちゃったって感じなんでしょうね(原題は『Xtracurricular』)。
じゃあロボットが一瞬ではけちゃった後はどうなるのかと言うと、ふたりはカンフーで対決するんです。アニーの方が強いのはまだしも、なぜブリトニーがカンフーを使えるのかと聞くと“本で覚えた”と。もう、みうらじゅんさんが通信教育で空手をやっていたエピソードは有名ですが、それを一夜漬けで、しかも実践で使うというのは…。で、いざ勝負が始まると、ブリトニーはおろかアニーもとても運動ができるとは思えないカンフーっぷり。お互いの猫パンチが炸裂し合う対決は、やっつけで作ってるっぷりがかなりいい感じでした。そこからエンディングになだれこむまでの展開もね。もう“残りの予算2300円弱で適当に繋ぎました”ってな感じのストーリーの破綻っぷりで、期待をうらぎらない作品でした。あ、ただ、ストーリーは破綻してますけど、映像としては最後までちゃんと撮ろうという姿勢はあるみたいで、その辺は以前に紹介したチアリーダー忍者』に比べて評価できます。個人的にね(日本の販売元は同じ会社ですけど)。
ちなみに、エロは全くありません。あと、こういう映画って、いかにも低予算って感じで、ストーリーの中で“美人になった”とかいわれてても“えぇ!?”って感じの女優ばかりだったりって事多いですが、この映画の2人はそこそこ見た目も悪くないです。ブリトニーはルックスを気にし出すと、ちゃんときれいになります(アニーはどっちかと言うと、昔のスポーツやってた頃の方がいいかも)。その辺は、ちゃんとそこそこの女優さん使ってるみたいですね。ま、そうなると予想通り、イケメン転校生にまで予算が回っていないのは言うまでもありませんが…。


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