『亀は意外と速く泳ぐ』その2

昨日観た余韻で、買ってきたパンフレットだったり、公式やその周辺のサイトとかをみたりしている。公式に短編が3話アップされているのが観る前から気になっていて、サイドストーリー的なモノなのかなと思っていたのだが、別の監督によって撮られたCF短編なのね。うーん、ちょっと狙いすぎなのかな?感はありますが。ただ、本当に亀が意外と速く泳ぐシーンは見られます。
映像的には、niftyの映画紹介ページのフィルムクリップで6シーンほど視聴できるシーンがあってこっちの方が、映画で見たシーン一つ一つがよみがえってくる様で良いです。百段階段とかスズメとクジャクのカバンの対比とか。インタビューの映像では橋から飛び降りるシーンのメイキングなんかもあって、上野樹里が撮影の裏話として語っていた“ひざで顎を打った”が確認できたりもします。ちなみに、このインタビュー映像ではほぼラストシーンに近い映像のメイキングもあったりするのですが、これを観てしまったところで決して面白さが減ってしまうネタバレにはならない。むしろ、いろいろなシーンを視聴できるフィルムクリップが、ストーリーの本筋には関係無い部分なのかもしれないんだけど“こんなに観せちゃって良いの?”って思えるくらい。それくらい、ストーリーよりも小ネタとその緩い雰囲気でみせる映画なのだなと言うことを改めて。
そういえば、公式の方のインタビュー映像は、パンフレットの上野樹里インタビューと被る部分もあるんですが、その中で“普通とはなにか?”に答えている映像があります。映画の中では上野樹里演じるスズメはとことん平凡で普通な主婦なのだが、それが“スパイとして潜伏するために普通に暮らせ”と言われて“普通ってどうやるんだ?普通の布団の干し方って?普通の買い物って?”って考えるシーンがあり、その辺がかなり好きだったんで(反面、思いっきり目立つ買い物をするクジャクに対して“私はこれがスパイ活動なのだ”って言うのが良い)、これは面白いですね。普通の買い物とはロールパン6個+1とかを買う事なのだそうです。なるほど(+1って…)。
余談ですが、このインタビューを観て思ったのは、上野樹里はしっかり気合入れた化粧をすると“月並みな”美人になってしまうのね。むしろ、今回のスズメだったり『スウィング』の友子だったりのナチュラルな感じの方が、ほかの並居る女優陣の中で上野樹里の魅力を発揮できると思ってるのは私だけ?。