AGAPE store『仮装敵国 〜Seven 15minutes Stories〜』

G2さんと松尾貴史さんが旗揚げした演劇ユニットの第10回公演。なんだかんだ言って半分以上観てるな、俺。いや、本当は観たのは昨日なんですけどね。昨日は細かいネタ書いちゃったんで、1日遅れで感想を書いたりしてるわけで。ちなみに、前評判では“開演前の松尾さんのアナウンスが面白い”という話しだったんですが、サンシャイン劇場のビルのエレベーターのおかげで聴き逃すという失態からスタート。
今回は、7人の作家による短編をG2の演出により演じるオムニバス*1の舞台。同じ役者が同じ演出で演じているにもかかわらず、本によって結構感じは変わるもので。完璧に完成された脚本によるシュールあり(倉本作品)、ドリフかよって感じの忍者コントや(土田作品)兵隊コントあり(後藤作品)ってな感じ。1発目の長塚作品は、辺見えみりが血を吐きホラーに持っていくかと思いきや、会話はコメディー的に展開していくギャップが良かったですね。そして、なんと言っても最後のケラさんの作品ですよ。同じシチュエーションを繰り返していくうちにどんどんナンセンスな内容になっていく感じがかなりいい感じ。あと、殺しを企てで共謀していた2人が実は同じ服を着ていたというギャグは最高でした*2
なんか、松尾さんが演じて、こういうわかりやすいギャグとシュールを混在させた形って、なんか昔の『夜マゲドンブラコ*3』を思い出す感じですね。で、松尾さんの演技って、7本の話しでそれぞれ違った役を演じるんですが、根本の“松尾貴史”というスタイルは崩していないにもかかわらず、情けない男にも調子のいい男にもはたまた妖しい男にも見えてしまうというね、すばらしい。圧巻でした。
それにひきかえ、春風亭昇太。松尾さんもヨタローの頃から仲いいみたいだし、認めてるみたいなんだけどこの人、タレントとしてはともかく、演者としてはどうも抵抗あるんですよねぇ。この間はラジオで小朝師匠も勧めていたけど、この人いまでも古典は出来ないんだよね。今回の舞台もカミカミだったし。やはり、まず古典落語をしっかり出来るようになってからって感じはするんですが(そういう歳じゃないですけど)。
反対に辺見えみりは良かったです。なんか、この人目当てに舞台を観に行った事ってないんだけど、3回くらい観てるな。で、毎回良くなってる気がする。テレビではなんかヌルい位置にいる二世タレントですが、舞台の辺見えみりはパワフルで大胆で良い感じです。今度はこの人目的で観に行ってもいいかな。
ちなみに、AGAPE storeとしては、あのBIZシリーズ3部作の完結編がついに来年アタマに決まった様で(サブタイトルは変わっていたが…)。発売は11月か。今回はかなり良い席だったんだけど、このシリーズは固定ファンいそうだし、気合入れてチケットとらなきゃね。


俺内ランキング(2005.6.12現在)

  1. 『仮装敵国 〜Seven 15minutes Stories〜』:AGAPE store(舞台)
  2. 瀬戸内海海苔真鯛めしおむすび:ファミリーマート(食品)
  3. 松尾貴史(芸能人)*4
  4. JALバーゲンフェアの看板広告のうさみみ矢田亜希子(芸能人)
  5. 『なんか難しいっス』:『日曜日の秘密基地』での国連安保理についての竹内香苗アナの感想(名言)
  6. 中学生日記』で“伸び〜る、伸び〜る、生え〜る、生え〜る”と体操する西川里美(芸能人)
  7. ネギ塩焼肉定食:牛角食堂(食品)
  8. 『ロックスターの悲劇って…』:Sgt.ルーク篁III世『篁』より(懐かし音楽)
  9. キレートレモンのCMの高樹千佳子(フリーキャスター)
  10. ワンダ モーニングショット(飲料)

次点:玉子カレーおむすび:ファミリーマート(食品)

*1:と言っていいものか。なにしろラストは・・・だし。

*2:そういえば、劇団健康復活するのね。今回もらったチラシではじめて知ったよ

*3:タイトルにちょっと自身ない…。QRキッチュ!夜マゲドンの奇蹟』の中の10分くらいのシュールなラジオドラマコーナー。本は宮沢章夫さんが書いていたとの記憶。ちなみに、私は『夜マゲ』でもハガキ職人やってて、星20個持ってました

*4:昔、御本人は自分の職業を“上方形態模写”と言ってましたが…