『OLDK』

DVDのジャケットを見て、なにかの重みでゆがんでいる天井の写真と“ゆがんだ空間”だか“時間”だかと書かれた解説文を読んで、天井と畳の下の違いはあれど、これは『のび太の宇宙開拓史』の♪僕の部屋の下には友達がいる…的な事かと期待してレンタルしてしまった。よく考えたら、天井がきしんでいるって事は、その向こうはコーヤコーヤ星ではなく、2階の部屋だよな、やっぱ(でも、のび太の部屋の畳の下も階下の部屋なんだよね、本当は)。
主演の清水美那って知らないような見たことあるようなだなぁ、って思ってたら新選組で松原を殺しちゃうお初をやってた人か。なるほど。あと、マンナンライフのCMでOLやってた人だ。NTT東日本のCMでもフレッツフォンの向こうのOLやってた人だ。とことんOL顔なんだな。
主人公は会社では上手くいかない人間関係と失恋で疲れ、アパートに帰れば右隣は常にあえぎ声が聞こえ、左隣は大音響でデスメタルをかけつづけるヤク中。真上を見るときしむ音と共に天井がゆがんでいる。そんな、なんかどよ〜んとしたけだるい感じの雰囲気が延々と最初の40分くらい続きます。その間中、主人公が会社も休んでしきりになにかを作っていて、最初なにやってるのかわからなかったんですが、自殺の準備をしていたんですね。なかなか斬新な方法だったんで気付きませんでした(かなり考えられた方法なんですが、でもかなり苦しみそうだぞ)。
で、そこから話が狂いだし、急展開をはじめるのですが、それぞれの部屋からの視点で同じストーリーを繰り返し見ることでいろいろな偶然が重なり合っていくという見せ方。こういう、別々に進んでいたストーリーが最後に繋がっていくという話って結構好きですし、なるほどココでスピード感を見せる為にけだる〜い展開でためて来たのかなという感じもする。でも、だったら時々妙な効果音を入れてみたり、画面を2分割してちょっとしたドキドキを煽るような場面とか入れないで、とことんけだるいだけの前半にしといた方が良かったんじゃないかと思うんだけどね(あの2分割、視点がズレてるのバレバレだったしね)。あと、ラストの展開がわかっちゃった所で面白くなくなっちゃう話では決してないんですが、あのDVDジャケットの写真は違うんじゃないかなぁ、と。そこだけ、ね。


俺内ランキング(2005.5.27現在)

  1. 『しあわせの書 迷探偵ヨギガンジーの心霊術』:泡坂妻夫(書籍)
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  3. ラジオパラダイス復活(情報)*1
  4. 東京工業大学のうた』:増田ジゴロウ(音楽)
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  6. 復刻堂パインサイダー(飲料)
  7. 『OLDK』(映画)
  8. 東京ウォーカーの表紙の相武紗季(芸能人)*2
  9. トゥルー・コーリング』:米テレビシリーズ(DVD)
  10. 玉子ごはんおむすび:サンクス(食品)

次点:MITSUYA夏みかん(飲料)

*1:カウフマンアンテナのメモにて岡田あづまさんより教えていただく。すばらしい!そして、名前に使ってるくせに知らなかった俺って…!?

*2:服の感じが横浜ウォーカーのよりも好き