『美女缶(映画版)』

先週のいつだったか、家に帰ってきたら『世にも奇妙な物語』をやっていた事があった。とは言っても既に最後の1編で、鈴木杏がほっぺたをぷるぷるさせながら演じているところで、それはそれで面白かったんですが、エンディングロールを見ていたら、どうやら映画『美女缶』を原作にした話もやっていたようだ。お!この間レンタルビデオ屋で借りそびれた映画だ。遡れば、昔、渋谷で上映してた時から気になっていたタイトルだったんで、コレも縁かと思い借りてきました。
隣の部屋の男が持っていた“美女缶”から出てきた美女とそれをあけた男とのストーリー。タイトルやDVDのパッケージだけ見ると、ちょっとエロをイメージさせる感じもあるのですが“別にR指定とかもないし、フツーに劇場公開してた奴だしなぁ”って思ってその辺は期待しないで観ていった。正解!。それこそ、乙一ライトノベルに近い感じの雰囲気を漂わせる、かなり切ない話でした(ちなみに、“四畳半SF”というジャンルらしい)。ま、隣の部屋から続々と出てくる美女達が“ん?美女?”って感じな時点でその辺は気付く仕様(?)になってるのかも知れませんが(もちろん、単に予算の関係という話もある)。
話のメインである美女缶の美女(吉居亜希子さん)も、美女って観点でほかの女優さんとかと比較しちゃうと“う〜ん”って感じなのですが、ちょっと影がある感じとかがこの話の背景やストーリーには非常に合っていて良い女優さんでしたね。ちなみに『世にも奇妙な…』のキャスト見ると、そっちは臼田あさ美だったんだぁ。個人的な好みで言えばそっちの缶の方を(オイオイ…)。早耳トレンドNo.1
いやただ、それが単に“缶から出てきた美女”として生まれてきてくれれば単なる道具としても見れるものを、幼少時代からさっきまでの経歴や記憶も背負って生まれてきちゃうってのはね。そりゃあドラマな展開がありますよ。そこで『世にも奇妙な…』の方で観なくて良かったのは、あれで観ると“なにかあるぞ”って考えちゃうじゃないですか。でも、映画版で観て、さらに2人が夏祭りで金魚すくいとかやってるあたりから入りこんで観ちゃっていたので、ラストの展開は全然予期していなかった*1。そこから、なだれこむようにエンディングなので、かなり切なさの頂点でしたね。うん。あまり期待していたかったところで不意に良い映画に出会っちゃった、なんか幸せな週末。


俺内ランキング(2005.4.16現在)

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*1:なにかあるぞって思ってみていたら気付く内容かもしれませんが…