マルセル・デュシャン『パリの空気』
最初に言っときますが、以前にも書いたように、私は芸術とかわかりません。でも現代芸術の、いい味出してる“やっちゃったモン勝ち”感は好きなので、横浜美術館の『マルセル・デュシャンと20世紀美術』を観て来ました。
昨年、東急文化村の『流行するポップ・アート』でもデュシャンの作品はいくつか観れたのですが、“作品だって言っちゃったモン勝ち”の先駆者であるデュシャンのレディメイドがこれだけ観られるのは壮観ですね、バカっぽくて(良い意味で)。有名な『泉』や『L.H.O.O.Q』、さらに『鬚を剃ったL.H.O.O.Q』、…って『モナリザ』じゃーん。『鏡五郎の息子のオヤジ』みたいだぞ(鴻上さんのオールナイト聴いてた人じゃないとわかんないね、スマン)。
ちなみに、今回の展示はデュシャンの作品と、デュシャンをモチーフにしたほかの作家の作品をペアで展示するという形式だったんですが、やっぱこのおっちゃん以上に“イッちゃった人”はなかなかいなかった印象ですね、個人的に。『マルセルについては何も言うまい』ってタイトルは良かったですが(おっ『4分33秒』のジョン・ケージじゃん)。
まぁ、ずーっとこんなイカサマっぽい(良い意味で)感じで続いて、最後に来た20年かけた遺作である『与えられたとせよ 1.落ちる水 2.照明用ガス』にはまた、どんでん返しを食らったんですが、私的には以前から知っていた『パリの空気』が観れたので非常に満足。ちなみにこれも、パリで買ったアンプルに“パリの空気”って書いただけね。うん、そりゃ中身はパリの空気だもん*1。良いです。
俺内ランキング(2005.3.5現在)
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*1:“パリ”ってのがずるいんだよねぇ