『あたしがいるからサザエがいるんだよ。タンカーがあるから石油も来るんだよ』

これ、通勤電車の車内に貼ってあった広告で見た磯野フネさんの名言。絵的には、フネさんがサザエさんに対して語っているシーンなんですけど、いきなりこの含蓄のある言葉ですよ。いやぁ、この日本郵船。前に『チャレンジフネ!』と題して、フネさんにラグビーやらモーグルやらをさせてた頃からかなり飛んでる広告を打ってくるところだったのですが、今まで体はってたフネさんが今度は語りで来ました。
この前半の『あたしがいるから…』は40過ぎてから高齢出産でワカメを産み、3人の子供たちを育てたフネさんだからこそ語れるセリフ。そうして、親のありがたみを充分に理解させた上で、その偉大な母親とタンカーを同列で語ってしまうというね。もう、結局のところサザエに何が言いたいんだかもさっぱりなんですけど、娘には有無を言わせないこの暴君っぷり。もうやりたい放題です。このシリーズのほかの広告では、まだ小学生のカツオやワカメになんの理由も言わず、“就職するなら日本郵船がいい”なんて押しつけたりしてますしね。完敗です。
是非これからは、本編の方でもこの暴君っぷりを発揮して欲しいものですね。来週のサザエさんの『フネ、タンカーに乗る』『波平、オイルショック』『カツオ冬休み』の3本あたりで。