綾辻行人『人形館の殺人』
なんか、ミラッキさんの日記id:mirakki:20041123#p3 読んでたら、彼の高校の先生は、綾辻行人の『殺人鬼』を推薦図書にリストアップしていたとか。いや、綾辻作品をいれるのは良いとしても『殺人鬼』はないだろぉ。綾辻作品の中でもかなり異色の話ですからねぇ。ほかの綾辻作品の流れで読んでったら、ビックリして座りしょんべんしちゃうような飛びっぷりだし*1。
ただ、この学校の姿勢は良いですよね。んな10代の頃なんかは小難しいもの読まされてもむしろ読書=つまらない、になるだけだし。ミステリーでもなんでも抵抗の無いものから入らせて、読書=楽しいにする時期って事で充分だと思いますよ。うん。
でも、何度も言うように『殺人鬼』だけは私はダメだったんですよねぇ。基本的に刃物系使ったスプラッター描写がどぎついのって苦手なんです*2。この作品も、かなり凝ったトリックとかもあるんですが、読後にそっちの印象がほとんど残ってないような有様でした。
あ、批判しているわけではなくて、綾辻作品は好きなんですよ。一応、タイトルに挙げた『人形館の殺人』が一押し。ただ、惜しむべくは『館』シリーズの4作目にあたるこの作品を4作目に読まなかった事。
一応、定番のパターンで、1作目『十角館の殺人』を勧められてハマったんですが、そこから“『館』シリーズを読もう”と思って、本屋で目に付いたものから適当に読んでしまったのがまずかった。これから読む方は、この『人形館』までは発表順に読んで、中村青司の作る『館』の魅力にどっぷり使ってから『人形館』を読むと、さらに深い面白さを味わえます。
で、昔、読んだ本がなんで今頃ランクインしてるのかって?今だったら『暗黒館の殺人』読めって気もしますが*3。いや、なんかこのトラックバックっての送ってみたくって。実験に使っちゃいました。ミラッキさんすまん!
俺内ランキング(2004.11.24現在)