『フライトプラン』

公開されてる時の予告編とか観ていた頃。航空機内でさっきまでいた娘が行方不明に、しかし誰もが娘は乗ってすらいないと否定するというこの状況、この怖さ。これはまさに古畑任三郎3rdシーズン『灰色の村』での今泉クンの味わった恐怖と同じだぞと思い、幽霊系とか絶叫マシン系とかの怖さは全然大丈夫な私ですけど、このシチュエーションはマジ怖いぞ、と常々思っていたので、見てみたかったのです。
で、周りがどんどん娘の存在を否定し始めて、ついには乗客名簿にも載っていない。さらに、調べたら病院で死んでるぞなんて追い込まれ方していく展開はかなりサスペンス。…でも、これって彼女を主人公としてそっちの目線から見ているからで、逆にほかの乗客から見ると単なる気がふれちゃったヤバイやつだよなぁ。誰も見てない子供を“誰かが誘拐した”って言い張って、飛行機内をパニックに陥れるわ、終いには貨物の乗用車とかぶっ壊してるし。最後“めでたしめでたし”で終わったとしても“いやぁ、娘は本当にいたんだねぇ。じゃ、彼女の行為はOK!”では無いよなぁなどとも思ってみたり。
ま、ちょっと引いてみるとそんな感じなんですけど、ストーリーの2/3くらいまでは、もうホントにこの怖さに追い込まれていって、彼女が最初っから狂ってたって事か、夢オチか、もしくは某欧州の急行電車の殺人事件風の灰色の脳細胞オチか、どれかしか考えられない!ってな雰囲気だったんですけどねぇ。いやぁ。そのどれにも該当しないラストを迎えたにもかかわらず、この解せない感じはなんなんでしょう。まぁ、一応めでたしめでたしなんでしょうけど。偶然の要素と出来すぎの要素がありすぎなんだよなぁ。サスペンス系で疑惑投げっぱなしのまま終わる後味の悪さってのは、それはそれでアリなんだけど、解決した上での後味の悪さは、、、正直イマイチだなぁ。ホント途中までは良かったんだよ。
《追記》
って、ここまで書いたところで、今話題の事件が女性週刊誌とかがリードしてたとおりの展開になったね。これこそまさに、娘を失って周りが信じられなくなった事からヤバくなっちゃった系の実話だったり…って、でも冷静に考えれば娘の方も手にかけてるって考える方がフツーかな。顔もジョディ・フォスターでは無いし。


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*1:この番組ってテレ朝でやってるとたまに見てたんだけど、元はネット配信されてる番組だったのね