『ドラえもんの音楽おもしろ攻略 リコーダーがふける』

書店で児童向けの学習書のコーナーを横切るとき、ふと目をやると、なんかドラえもんが大量に並んでいる。なんだ?最近はドラえもんは学習書なのか?と思ってよく見ると、今ってドラえもんの学習マンガなんてあるのね。しかも、国語算数理科社会はもちろん、音楽や体育に至るまで30冊以上有るんじゃないかって感じ。なんか興味を持って1冊手にとってみた。
まず、開いてみると微妙な絵のドラえもんが。そりゃFは死んでるんだし、『ドラえもん百科』の方倉陽二も死んじゃったみたいだから、誰が描いてるんだ?って感じなんだけど、どこ探してもマンガ描いてる人の名前が見当たらないんだよね。かなり怪しさ満点なんですが(一応、小学館なんでモグリではないと思うけど)。
話しの流れもかなりドラえもんの世界を逸脱しています。まず、出だしはのび太が“ドラえも〜ん、リコーダーが吹けないよぉ”ってな感じのお約束の展開ではじまるんですけど、普通のドラえもんだったら“しょうがないなぁ、のび太くんはぁ”といって“笛覚えリンス〜”てな感じで秘密道具を出して、“このリンスでコンディショニングすると2分間だけリコーダーが上手くなるんだ”みたいなストーリーじゃないですか。ところがこのドラえもん、まず一切秘密道具は出しません。じゃ、なぜドラえもん設定でやってるんだという気もするんですが、この本でのドラえもんは、のび太くんを“音楽大好き惑星ファルセット”なる星に無理矢理つれていき、リコーダーで会話をするというホーン村で特訓をさせるというかなり唐突な展開(ちなみに、ドラえもんもついて行くが、横で昼寝しているかたまに駄ジャレを言うだけ)。ここで特訓しても、最終的にはリコーダーで“お〜ま〜え〜は〜ア〜ホ〜か〜”が吹けるようになるだけのような気もするんですけど。
で、最初に「シ」と「ラ」の音を覚えるんですけど、そこから順番に音階を覚えていくのかと思いきや、急にリコーダーの中に溜まった唾の掃除の仕方を1話使って覚えてみたり、身近なもので笛を作ってみようとか、お前は町の発明王か!ってな感じ。そんな事してるうちになんか急にラスボスが登場。リコーダーで曲を吹くことで倒せる(?)というその敵と戦う事になるんですが、当然この段階で吹ける音は「シ」と「ラ」だけ。あわてて敵のアジトに侵入した後で残りの音を覚え『We are the Champ』を吹いて勝負に挑むという、本当にこれ読んでる小学生はリコーダーが吹けるようになってるんだろうかという疑問はかなり残りますが、非常にトンデモな楽しみ方の出来る本でした。やばいな、こっちのドラえもんで全巻揃えたいな。


俺内ランキング(2006.2.8現在)

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*1:基本的にトリノも楽しみなのはカーリングっていう人なんで、『シムソンズ』も観たいんだよなぁ

*2:レコード店の店頭で不意に見たDVD『sakusaku Ver.2.0 ヴィンの復習』のデモにて。この曲入ってるのかあ。これは画像付きで聴かなきゃな曲だから結構欲しいかも…

*3:これも店頭のなんか戦隊モノのDVDのデモでちょっと良いなと思ったんで…