『古畑任三郎ファイナル第一夜 今、蘇る死』

というわけで明日から仕事がはじまるにもかかわらず、2時間ちょい遅れで古畑を見ているわけですが。本日は藤原竜也石坂浩二が犯人役を演じる第一夜。古畑は『刑事コロンボ』をモデルにした倒叙ミステリーなんですが*1、少なくとも事前情報を見ただけでは(今回はあんまり情報仕入れてなかったんだけど)この2人が共犯なのか、それともどちらかだけが犯人なのかわからなかったので、どのような展開になるのかが全く想像つかなかった。しかも、藤原竜也演じる音弥が犯行を犯した後でも、なんかその直前の石坂浩二演じる天馬先生の行動(たちあがった後で再び話を再開した行動)が腑に落ちてなくて“そうか、天馬は音弥の犯行を途中で気付いてそこから幇助にまわるのか?”とかいろんな想像がぐるぐる回りながら観てしまいました。
コロンボでも倒叙のパターンを取らずに、犯行現場を見せておきながら犯人をわからなくした回があって、確か『二つの顔』だったかな?ちょっと覚えてませんが。その辺へのオマージュもあるのか、“最後まで犯人がわからない話”というコロンボでも通ってきた道をFINAL前に1度はやってみたかったっていう感じなのか、とにかく“最後まで犯人は誰だ”を引っ張るという古畑初のパターンをこういう形でやるかって感じ。っていうか、CM等で散々聞かされてきた“ここまで完璧な殺人計画を私は知らない”もかなり後で効いて来てます。それがあったから、音弥のよろい殺人程度では“これで終わるはずがない”感がぬぐえなかったのかも。やられました(ちなみに、あれを“もし〇〇が××したら成立しないから完璧でない”とか言い出す人は無粋ね。そこまで相手の性格を読みきってるから完璧なんだし、だいたいそれいっちゃったらつまんないじゃーん!)。
そういえば、今回はやたらと古畑が“ここ本当に東京都?”って聞くシーンがありましたね。警視庁の古畑が東京以外の捜査を担当するのはおかしいって言う人を見越しての釘刺しなんでしょうが、なんかあまりにも田舎な風景と相俟っていいギャグになってましたね。ちなみに、私は本編(第2シーズンだったかな?)での“なんでもアリなんです”宣言以降、その辺は許しちゃってますけどね。あの“鬼切村”って名前や設定はなんか『TRICK』っぽい気がしましたけど(公式サイトのインタビューを見ると、石坂さんは『金田一耕助』風を感じたみたい。なるほど、そういう見方もあるか)。とにかく、これまでの雰囲気を残しつつ、新しいパターンにも挑戦して見せられた“完璧な殺人計画”、満足いたしました。


俺内ランキング(2006.1.3現在)

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*1:そういえば、この話もそうなんだけど、古畑の感想を書いてあるブログとか見てて、たまに“途中で犯人がわかっちゃったので面白くなかった”って書いてる人いるんだけど、どんな見方してるんだ?ほかの人はわかってないとでも思ってるのかなぁ?