『間取りの手帖』

発売された当時(2年くらい前)に話には聞いた事があったのだが、見る機会が無かった本。今年に入って続編が発売されたからか、再び本屋に並んでおりました。MADORISTを自称する著者が集めた、ワンルームなのに玄関が二つあったり、一旦外に出なければシャワーに行けないと言った妙な間取りの物件を紹介する本。
で、この本がいい感じなのは、その物件がどうおかしいのかと言うのを事細かに語ると言うのではなく、1ページにつき1つの物件の間取り図を載せ、それに1行コメントがついているだけというあっさり感。このコメントに時々“良い表現だねぇ”と言うのがあるのです。
例えば、八角形の部屋の半分以上の壁に2つづつ扉つきの収納がついている物件。これ、最近『王様のブランチ』かなんかでおしゃれ物件みたいな紹介のされかたしてた部屋じゃないかと思うんですが、これに『観音開きフェチ』というコメントをつけるだけで一転、おバカ物件になってしまうというね。同様に、楕円の壁に6つ並んで外開きの窓がついている物件には『巣立ちの予感』というコメント。趣があります。
『玄関が遠く感じる』と書かれた物件。最初は“どういうことだろう?”と思っていたのですが、よく見ると、台形の部屋の上底の部分に玄関が。おおっ、遠近感か。これは、部屋に入って玄関を見てみたいぞ。ちなみに、図形系では『平行四辺形だらけ』と言うのもありましたね。間取り図が全て平行四辺形のみで書かれている部屋。キッチンのシンクまでもと言うのがずごい。どんなだ?
部屋自体が変なものももちろんあります。ワンルーム+その2倍以上の広さを持つ屋根裏部屋という妙な物件も『秘密基地幹部のお住まい』と書かれるとなんか行ってみたいぞ。なぜかワンルームの部屋の中央にキッチンやらが集まっている物件。普通にどっちかの壁沿いに作れば部屋を広く使えると言うのはごもっとも。それを『寄せろ!』と一言で片付けています。
そんな中で、一番“どうしてこんな部屋なんだろう?”と考えてしまったのが『変態性が垣間見える』と称された物件。バルコニーがあるのですが、そこにはトイレの中を通らないと出られません。しかも、その洋式トイレに座ると、バルコニーの外に向かってご開帳という感じの位置。うーん、見てみたい気もするが、この部屋が1階とかにあったらむしろ前は通れないかも。なんか、アリジゴクの罠にはまるような感覚で。


俺内ランキング(2005.7.28現在)

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*1:バブルマン ソーダが買えなくなると聞いてコンビニ探してみたら本当になくなってんのね。で、替わりに買ってきたんだけど、要は激シュワシュワ系ならなんでもいいのね。ちなみに、よく考えたらバブルマンが買えないのもほんの数週だけなんだよね