『ロス:タイム:ライフ2』

『美女缶』DVDの特典映像としてついていたショートフィルム。『美女缶』公開時に同時上映していた『ロス:タイム:ライフ』とは出演者等も違うようなので、設定を同じくした続編…、っていうか別の話の模様。要は“死の直前に不意に人生のロスタイムが与えられたら遣り残した事として何をするか”という設定残しでいろんな人の話を作ろうとすれば出来るしね。恨みの無い『スカイハイ』ってところか。主演は『美女缶』と同じ吉居亜希子さんです。
恋愛のもつれ(おそらく)から飛び降り自殺した吉居さん演じる高木弓子が不意に現われたサッカー風の審判に与えられた44分の人生のロスタイムで何をするかという展開。ちなみに、この審判がいろいろ細かい事やるんですが、はっきり言ってこの辺のギャグは寒いです(この監督さん、ギャグにはあまり向いていないかと)。ただ、話の本筋の方では、ロスタイムを与えられた彼女がそのロスタイムの中でもまた死のうとするんですが、その流れはかなり好きでしたね。その場で状況さえ飲みこめれば“44分後には死ねる”って思うはずなんで、その選択肢は私には思いつかなかったです。
で、ロスタイムが終わるころには彼女の心境にも変化が出ているってのは誰もが予想した通りなんですが(心境の変化のきっかけはイマイチ掴みづらかったのですが)、ちゃんとその後があるってのは良いでした。うん。
ま、基本的には『美女缶』以上に、吉居亜希子さんで観てしまった感はありますが。特別演技が上手いわけでも、飛びぬけて美人なわけでもないと思うのですが、不思議な魅力がありますね。なんなんでしょう、彼女は。『美女缶』の美女は缶をあけた人を無条件で恋人と思いこむって設定があるんですが、ひょっとして私が彼女があけた『美男缶』から出てきた人だったり・・・。