安藤健二『封印作品の謎』

この本、発売されたの半年も前なんですねぇ。最近、Book1stで平積みになってて知ったんですが。話題なんでしょうか?こういう本って、話題になちゃうとそれはそれでまたマズかったりしそうなんですが。
この作者は、第5章で述べられているO157予防ゲームの封印(正確には行政が降りたって事)の当事者だった事に端を欲し、ほかの『ウルトラセブン12話』『怪奇大作戦24話』『ノストラダムスの大予言』、そしてブラックジャックの『植物人間』『快楽の座』が封印された背景を取材してまとめたとのこと。この中で、私的な興味で言えば、とりあえず『セブン』は再々放送くらいで見てた世代なんですが、中学の頃、夏休みいっぱい使って毎夜放送された『泉麻人のウルトラ倶楽部』で全話(もちろん12話は欠番ですが)録画してあったりしますし、BJは普段マンガを読まない私が、社会人になって唯一文庫で買い揃えた本なんで、ちょっと興味のある話題だったりしました。
ま、ネットの情報や噂を今まで見聞きしてきた情報で大体知ってるようなことではあるものの(ただ、スペル星人を最初に抗議した人にインタビューしてるのはちょっと凄いな)、それが1冊にまとまって、なおかつ紙媒体として発売されているというのはなかなか貴重な事なのではないかと思いました(ノストラダムスについてだけは、封印の経緯のほかに裏流出した経緯も追ってて、それはそれで面白かった)。
で、月並みな意見になっちゃうけど、上記のスペル星人に抗議した人も含めて、作品を“差別を助長する”などの理由で封印に追いこんでいる人ってほっとんどその“差別”の当事者じゃないんだよねぇ。被爆者以上に被爆者の気持ちがわかるって何様だよ!って感じ。実際にはこれらの作品は“正規には”観れるものではないので、本当に差別を助長するような内容なのかってのはわからないけど、こういう奴等の抗議が元だって考えると、なんかしゃくだから救出せねばって気がしちゃいます。
ま、発売側が自主的に封印しちゃってるってのも、一部あるんだろうけどね。BJの2作品なんかは、それも踏まえて手塚氏自身があまり好きではない作品だったっぽいし(で、手塚プロは本人の遺志を尊重したいって意向だし)。でも、ほかの文庫未収録作品とかも合わせると、ちょうどあと1冊分くらいなんだよねぇ。なんとか18巻として出してくれないかなぁ。


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