松尾貴史『オカルトでっかち』

年末に松尾さんの出る『AGAPE store』のチケット発売があったんですが、今回は再演だし、出演者のトークショーの日はスケジュールがあわなそうと言う事で、予約するのを見送ったんですね。ところが、なんかそれからキッチュブームが来てしまって→じゃ持ってる松尾さんの本をなんか読もう→それなら年末の『TVタックル超常現象ファイナル・ウォーズ』に向けて『オカルトでっかち』を読み返すか、と言うことで通勤中とかにちょっとずつ読んでたんだけど、結局『TVタックル超常現象ファイナル・ウォーズ』は見逃してたりして。何やってんだ?俺は(正確にはビデオを予約して旅に出て、撮れてるだろうからという事で裏の格闘技やらなんやらを観ていたら、予約のチャンネルが間違っていて撮れていなかった)。
以前ミラッキさんがコメントに書いてくれましたが、この本は『カルトの祓い方』という本に加筆して文庫化したものなんですが、まぁ、とにかく世にはびこる超常現象や超能力、オカルトといったものの紛いものを論理的に説明し尽くしていくという本です。要はちょっと考えればわかる事なのに、感じたままで判断しちゃうので超常現象だと思ってしまうだけ。まず疑ってみればなんでもない事の方が多い、と言うことがよくわかります。
で、なにがこの本の説得力につながっているかというと、時折挟まってくる松尾さんの数々の経験談が、そのどれもが普通の人なら超常現象や超能力を信じるきっかけになっちゃうんじゃないかっていう内容なのにもかかわらず、全てを論理的に“日常の出来事”であると解説していっている事ですね。私は基本的には超常現象とか超能力とかは“ホンモノなら信じたい”人なんですが、この本とと学会の『トンデモ超常現象の真相』シリーズのおかげで*1、まあよっぽどの天才ペテン師以外にはダマされない自身がついてます(逆に、これ読んで“いや、こんな事言ってるけど、松尾さんこそ超能力者なんじゃない?”って思っちゃう人は、ちょっと素直過ぎるんでご注意をば)。


俺内ランキング(2005.1.3現在)

  1. 美食家ロッシーニ風牛フィレ肉のステーキ:デニーズ(食品)
  2. 箱根駅伝(スポーツ)
  3. 『オカルトでっかち』:松尾貴史(書籍)
  4. 内村プロデュース元日SP』:ANN(テレビ)
  5. 村上史麻:リクルートスタッフィングの広告(派遣スタッフ)
  6. ご当地ネコキャラクター(土産品)
  7. 『無断駐車はやめてください』:某郵便局(警告)
  8. 怪しい少年少女博物館前のオブジェ(芸術)
  9. 『BABY BLUE!』:HALCALI(音楽)
  10. 『一番ステキな体で行こう!』:明和電機『SAVAO』より(ちょい懐音楽)

次点:『24 -TWENTY FOUR- 3rd season』:米テレビシリーズ(DVD)、ファンタメロンソーダ【セブン限定?】(飲料)

*1:もちろんこれらの本もまず疑って見るのが基本